27日の日経新聞夕刊「ニュースの理由」は、英国首相、権限移譲を議会に提案」でした。
・・英国のブラウン首相は7月初め、外国との改選決定権などの12の分野で、首相権限を縮小し議会の発言権を高める方針を示した。6月末に就任した新首相による議会初演説での提案で、国家のガバナンス(統治)改革に強い意気込みを示した・・
イギリスは成文憲法がなく、慣習法で憲法を構成しています。それを差し引いても、首相が議会と内閣との関係を再構築しようとするのは、たいしたものです。
「制度は人間がつくるのだ。それは政治家の仕事であり、首相の責任だ」ということです。日本では、制度を守ることが絶対善であるかのような言説もあります。それは公務員の務めであって、政治家の仕事は時代に合うように制度を作りかえることです。私はそう考えています。政治家も官僚も、構想力が勝負です。