15日の東京新聞は、海外の国民投票制度を紹介していました。各国には、それぞれの歴史があるという観点からです。
ドイツはこれまでに、50回を超える基本法改正をしてきました。改正には、連邦議会と連邦参議院での3分の2以上の賛成が要件です。国民投票はしません。ナチスが国民投票を使って全権力を手中にし、国民投票で支持を確認して、破滅へ導いた体験があるからです。
アメリカは、全州の4分の3の賛成が必要です。その場合、州の賛成は州議会の判断で、国民投票ではありません。衆愚政治への警戒心があるともいわれています。EUが憲法を導入しようとしましたが、フランス・オランダの国民投票が否決し、成立していません。
韓国は、パク・チョンヒ大統領が国民投票で大統領への権限を強化し、チョン・ドファン大統領が国民投票で任期を延長しました。しかし、民主化でノ・テウ大統領を選んだのも、国民投票でした。