グローバル化時代の経済対策

21日の朝日新聞「私の視点・景気拡大の終わり」から。
水野和夫さん
・・グローバル化のもとでは、企業は簡単に国境を越える。つまり国境を持った国民国家の力が衰える一方、米国やロシア、中国などの新しい「帝国」とグローバル企業が台頭した。グローバル企業をつかさどる資本は、16世紀の絶対君主をしのぐような権力を手に入れ、圧倒的に優位になった時代といえる。国民国家として、資本と国家・国民が一体化していたのが近代だったが、資本と国家の結婚・共存関係が終わったのだ。
・・資本の力が国民の力を上回ったので、世界で戦える資本家はこれからも事業の拡大を期待できる。一方、国家は規制などによって働く人を守ることができなくなった。
・・国境を前提にした「近代」の仕組みによる総合経済対策はナンセンスだ・・
飯田泰之准教授
2002年2月から続いた景気拡大が終わろうとしている。戦後最長の拡大局面だったが、回復を実感したという人は少ないだろう。それもそのはずで、景気拡大と好況・好景気は本来別物だのだ。
経済状態が「方向として」改善しているのが景気拡大である。一方、好況は、実際の経済活動がその国の潜在的な経済水準、つまりその経済の本来の実力を超えた状態を指す。
目安としては、景気の拡大により生産力が追いつかなくなる。またはその予兆として賃金の上昇が始まると、好況といえる。逆に、どれだけ長期の景気拡大が続いても、経済の本来の実力を発揮できていないなら、好況ではない・・

2008.08.21

21日の朝日新聞は、坪井ゆづる編集委員らが、国の出先機関移譲について、「なるか、官僚大移動。壁は孫機関、関連団体」を、解説していました。こんな問題も、あるのですね。記事には、農水省の場合が、図になっていました。それによると、本省の職員が約7,000人に対して、出先機関は16,000人です。

8月21日 川崎市役所

今日は午後から、川崎市役所部長研修会に呼んでいただき、講演に行ってきました。内閣府時代に、苦労をかけた北村君(川崎市役所から派遣されていました)が、川崎市役所に帰ったので、「講師で良ければ行くよ」と、約束していたのです。
約100人の職員の方が、熱心に聞いてくださいました。夏休み期間中に、来てくださるので、今日は、ふだんにも増して雑談を入れ、肩のこらない話にしました。2時間も、しゃべるのですし。もっとも、内容はかなり濃いモノだと、自負しています。どこまで伝わったかは、心配ですが。
その際に紹介した「明るい係長講座」、お話しできなかった「お詫びの仕方」は、ここでリンクを張ってあるので、クリックしてください。
さて、平日の講演は、これで、しばらく打ち止めにします。やたらと仕事が舞い込み、お約束しても、行けないことがあるのです。残念ですが、しばらく仕事の様子を見ます。

官僚用語

21日の日経新聞夕刊「永田町インサイド」は、「霞ヶ関用語の怪」を解説していました。取り上げられている用語は、官房、国会待機、パブコメ、ポンチ絵、マル政、レクです。このホームページでは、かつて「私の嫌いな言葉」を取り上げました。

ホームページの増殖

このホームページのページが、500ページを越えました。もっとも、1ページの分量を決めていないので、総文字数は不明です。1枚の分量は、印刷した時にA4の用紙で2枚くらいになるように、してはいるのですが。
このホームページを作り始めたのが、2002年。450ページを越えたのが、昨年の11月でした。