永田和宏『タンパク質の一生』(2008年、岩波新書)を読みました。例によって、寝る前にですが。あらためて、自然や生命の巧妙さや複雑さに、びっくりします。
人の身体を作っている細胞は、約60兆個。国家予算や地方財政規模が80兆円ですが。一つの大きさは、10~20ミクロン。一列に並べると、60万kmです。確か、東京大阪間が600kmでしたよね。ひえー。私の身体にも、あなたの身体にも、これだけの細胞が入っているのです。
その細胞一つ一つに、遺伝子情報を持ったDNAが入っています。それは46本のひもで、1個の細胞に入っているDNAをつなぎ合わせると1.8mになります。1mmの100分の1の大きさの細胞に、私の背丈ほどのDNAがつまっています。
で、一人の身体の中のDNAをつなぎ合わせると・・。電卓を出して、かけ算してください。1.8m×60兆個=1000億km。これは、太陽と地球を300往復する長さだそうです。
そして、1個の細胞に80億個のタンパク質が含まれていて、そのタンパク質は500とか1000個のアミノ酸からできていて、そのアミノ酸は・・・。
それがすごい早さで、誕生し、入れ替わり、死んでいるのです。この瞬間にもです。あとは、本をお読みください。