19日の読売新聞夕刊「介護の心」に、三好春樹さんが「先進地視察、行き先は日本」を書いておられます。
・・福祉や介護の関係者は、かつてはよく、海外視察に出かけたものだ。ヨーロッパ、特に北欧の施設を見学するものが多かった。今では下火になったとはいえ、まだまだ「先進地視察」といえば北欧である。
私は、海外旅行は趣味だが、仕事がらみで海外に行ったことはない。文化の違う外国に行くより、日本の中でいいケアをしている現場を見た方が、よほど役に立つと思っているからだ。
すると、大手の旅行会社が、三好春樹と行くほんとのケアを訪ねるツアー、というのを企画してくれることになった・・
そのうち、かつて私たちが学びに行ったヨーロッパからも見に来るようになるだろう、と私は本気で思っている・・
このツアーは好評で、キャンセル待ちも出ているそうです。
読んで、我が意を得たりです。もう日本は、発展途上国ではないのです。諸外国に学ぶ謙虚さはよいですが、外国だけをお手本にするのはやめたいですね。
(これからは、日本が受け入れる番)
かつて私も、ヨーロッパに視察に行きました。北欧のある国で、「日本人は勉強熱心だ。毎年たくさんの人が、視察に来る。熱心にメモを取るし、資料もたくさん持って帰る。でも、なぜ日本人同士で、情報を交換しないんだ。ヨーロッパまでこなくても、視察に来た人に聞けばいいのに」と聞かれたことがあります。
「イヤー、視察という名目で、海外旅行を楽しんでいるんですよ」とは、言えませんでした。
さて、これからは、世界各国から、視察団を受け入れる番です。日本の進んだ行政をお見せして、ホテルや観光地で稼ぎましょう。これまで日本人が、パリやロンドンに落としたお金を、回収しなきゃ。
国内から視察団を受け入れるという、ビジネスモデルもあります。福祉や環境行政で、先進的なことをするのです。それを新聞や雑誌でPRして、各市町村からの視察団を受け入れるのです。条件は、市内に泊まること。安い費用で、儲かりますよ。