ガソリン税

4日の朝日新聞に、ガソリン税(揮発油税と地方道路税)の暫定税率についての世論調査が出ていました。記事では、1リットル当たり150円の価格の内訳が、わかりやすく図示されています。原価は87.1円です。ガソリン税の本則分が28.7円、暫定税率分が25.1円、合計53.8円乗っています。そのほか消費税などを合わせ、税金が62.9円です。
このうち暫定税率分は、来年3月に期限が来ます。単純に言うと、延長しないと、4月からガソリンが25円程度安くなります。一方、この財源で道路を造っているので、道路財源が減ります。世論調査結果で、暫定税率延長賛成が21%、反対が68%でした。また、大都市と地方で、結果にあまり差がありません。

職場の特徴と変化

日経新聞は3日から1面で、連載「働くニホン、現場発」を始めました。職場での変化を、取り上げるようです。私は、日経新聞のこのような連載や、社会面に連載される「サラリーマンのシリーズ」を重宝しています。
関心を持って読み始めたのは、県の課長になったときです。駆け出しの管理職として、よそ様の実例は勉強になりました。いくつか職員管理の本を読みましたが、そこに書かれている原則とか法則とかいうのは、あまり役に立ちませんでした。「大胆にやれ」と書いてあると思えば、次には「繊細にやれ」と、正反対のことが書いてあります。出世した人の話や成功例も同様です。
それよりは、これら連載の具体事例の話が、参考になりました。どこの世界でも、同じような悩みがあるのだなあと、安心しました。そして、民間の職場はこれら連載にあるように、さらに変化しています。それも勉強になりました。
さらにもう一つ、官庁の職場は変だということにも、気づきました。私が知っている職場は、霞ヶ関と地方自治体で、民間の職場は経験がありません。最初の頃は、公務員の職場の作法が正しいと思っていました。でも、それは天動説でした。だんだん、官庁の方が変だと気づきました。

もう師走

今年も、あっという間に12月です。本当に、月日が経つのは早いです。今日は、締め切りが迫った別の原稿書き。先月は、大学の授業準備や、講演会が続いて、なかなか時間が取れなかったのです。体調も悪かったし。このあと年内は、もう一つ講演を引き受けていて、その準備がまだです。
この秋の講演は、道州制、市役所論、経済財政、再チャレンジ、そして文化行政と、まったく違った内容で、我ながらあきれています。さらに、年末恒例の苦しみ、年賀状書きが待っています。印刷は、早々と済ませたのですが。
よって、大連載の執筆は、遅々として進んでいません。三権分立を勉強しなおしたら、迷路にはまりこんでしまって。まとまった時間が取れず、推敲が進まず、もう3か月も、もがいています。
これまでの原稿を読んでもらったA記者は、「間口を広げたのは良いですが、どう収めるのですか」と心配してくれています。うーん、全体構図はしっかり作ってあるのですがね。

2007.12.2

時間が経つのが早いと言えば、この家に引っ越してから、2年が経ちました。先月には、工務店に来てもらい、2年点検を受けました。なじんでは来ていますが、まだ、ふるさとのような親密さは感じませんね。お隣のダイダイの木は、この夏に青い実をたくさんつけ、黄色くなってきました。わが家の夏椿はすっかり枯れ葉になり、椿はつぼみが膨らみつつあります。チューリップの球根も植えて、準備完了。

2007.12.01

今日は、慶応大学での授業。地方財政に入り、今日はミクロの観点から「市の財政」を説明しました。仕組みを聞いてもぴんと来ないでしょうから、いかに関心を持ってもらうかが、技の見せ所です。みんなの暮らしとどう関わっているか、救急車を呼ぶとどれくらいかかるか、どんなところから税金を取っているかなどなど。市の予算書も、実物を見てもらいました。
官庁会計と企業会計の違いを説明したり(公営企業は企業会計ですが)、第三セクターとの関係を説明したり、普通の教科書には出てこないことも。まあ、この分野は私の得意分野なので、しゃべることには事欠きません。でも、現場から離れてかなり時間が経っているので、それなりに努力が必要です。
授業も半分を過ぎたので、レポートの課題を配りました。受け取っていない学生は、来週受け取ってください。