社会と政治 内部告発 2007年12月11日 岡本全勝 11日の日経新聞「内部告発、もう隠せない」が、近年の内部告発で不正が明らかになった企業の一覧表を載せていました。自動車の欠陥隠蔽、食品の原料偽装や期限の改ざんなどです。結果として、社長が辞任したり、会社が倒産したりしています。 カルテルや談合を発見した場合、違反者が通報すると(たれ込むと)、「罰金」(正確には課徴金)が減免される制度もあります。これも、結構機能しています。有名企業も入っています。 通報した従業員を守る制度もできています。このような制度は、あまり発動されないことが望ましいのでしょうが、これだけ偽造や隠蔽があるのなら、必要な制度なのですね。 偽造や隠蔽は悪いことです。しかし、私は、ばれたときの記者会見で嘘をつくのが、もっと悪いと考えています。内部告発があったときには、告発者(通報者)は、それだけの証拠と覚悟を持って訴えているのです。