気候と経済

2日の東京新聞と朝日新聞によると、今年の猛暑(もっとも、7月は冷夏でした)と商品の売り上げとの関係は、次のようでした。
清涼飲料水は過去最高、エアコンと扇風機も売れ行き好調。長袖のパジャマが売れた!冷房をつけたまま寝る人が、寝冷え防止に買ったとのこと。インスタントラーメンとカップ麺が売れたのは、台所で長時間火を使いたくないから。一方、売れなかったのが、ゴキブリなどの殺虫剤と、虫刺され用のかゆみ止め。猛暑で、虫も夏ばてしたらしい。うーん、世の中わからないものですね。

大部屋と雑然とした職場

月刊「論座」10月号に、林香里東大准教授が、整理整頓が行き届いた職場ほど、ワーク・ライフ・バランスの意識が高いという説を書いておられます。
日本のマスコミや官庁では、うずたかく書類が積み上げられ、その谷間で仕事をしている。一方、ドイツでは職場は整然としている。もちろん、ドイツ人にもだらしない人はたくさんいる。その理由として、ドイツでは、大臣でも記者でもパン屋さんでも、3週間の夏休みを取る。そのためには、「代理」が必要になる。すると、資料は整理する必要がある。また、代理を立てるためには、ジョブ・ディスクリプションが必要である。
日本では、大部屋で責任分担が明確でない。各人が私物化した資料が積み上がり、他者に対して立ち入り禁止宣言している状態になる。代理も立てられない。「他人をもって代え難い」が優秀さになる。
私なりに紹介すると、こうなります。我が意を得たりです。詳しくは、原文をお読みください。

デフレの慣性2

1日の朝日新聞変転経済は、「ファンド旋風」でした。1990年代後半、不良債権処理に悩んでいた日本に、ファンドが入ってきました。機関投資家や富裕層から集めた資金を運用する、投資のプロです。
破綻した旧長銀や、宮崎のリゾート施設シーガイアなどを買収し、立て直し、そして自らも利益を得ました。それまで、金融機関(メインバンク)が担っていた、融資先の支援や再生を、ファンドが担ったのです。リップルウッドの最高責任者コリンズ氏は、「日本のバブル経済をつくった人たちは、新参者によって過去の過ちが暴露されるのを怖れ・・」と述べています。
もっとも、買収先の経営に関心を示さず、利益追求のみをするファンドもあるようです。

秋の気配

東京は、記録的な暑さがうそのように、朝晩涼しくなりました。わが家の朝顔は、なお数輪ずつ花をつけていますが、元気はありません。昼はまだ蝉が鳴いていますが、夜は秋の虫の音が聞こえます。夏も終わりですね。