挑戦

22日の朝日新聞変転経済は、「シャープの挑戦、テレビをすべて液晶に」でした。
10年前、テレビもパソコンもブラウン管でした。画面の幅と同じくらいの奥行きがありました。今や、そんな大きな箱は、見なくなりました。若い人は知らないでしょう。
しかし、それには、厳しい企業間の競争があったのです。もちろん、かつてのNHKテレビ「プロジェクトX」のような成功例の影に、それよりはるかに多くの失敗「プロジェクト×(バツ)」があったのでしょう。私は、成功例も教科書になるけど、失敗例の方がもっとためになると考えています。
記事の中でも紹介されていますが、かつて日本の半導体メモリやDRAMは、他国の追随を許しませんでした。しかし、今や、後塵を拝しています。
これらの教訓は、挑戦しない限り、置いて行かれること。しかも、一度成功しても安泰なのは、数年しか続かないこと、などです。
先日、地方行政制度も、大きく変化をし続けていることを書きました(9月17日の記事)。制度以上に、現場では大きな競争にさらされています。国際競争・近隣団体との競争だけでなく、サービスなどでは民間との競争もです。市場化テストが、その手法です。

科学の伝道師

鎌田浩毅京大教授が、「火山噴火」(岩波新書、2007年)を出版されました。先生は、専門家が一般人へ知識を伝えるという「アウトリーチ活動」の重要性を説き、自らを「科学の伝道師」と称しておられます。このホームページでもたびたび、紹介しました。例えば、(伝道師活動)2005年1月4日。
今度の本も、火山災害について、一般市民に基礎知識と「減災」の知識を伝えようとのことです。お勧めします。

国会の谷間

自民党総裁選で、国会は休会状態です。霞ヶ関も、やや手持ちぶさたのようです。もっとも、国会以外の仕事は、そんなことを言っておられません。再チャレンジは、次の仕事を仕込む作業をしています。また、来週に予定されている組閣に向けて、事務方としての準備も進めています。