美術展巡り

今日は、朝から上野の博物館へ。東京博物館で、「京都五山、禅の文化展」、引き続き、東京芸大美術館では「金刀比羅宮書院の美― 応挙・若冲・岸岱 」と「歌川広重《名所江戸百景》のすべて」、東京都美術館では「トプカプ宮殿の至宝展」、最後に西洋美術館で「パルマ-イタリア美術、もう一つの都展」と「祈りの中世-ロマネスク美術写真展」を。
1日にこれだけ見ると、芸術鑑賞というより、体力勝負、行みたいなものです。一つ見るだけでも、くたびれるのに。しかも、禅の文化は墨の文化で黒と白、わびとさびなのに対し、トプカプ宮殿は金銀、ダイアモンド、ルビーにエメラルド。パルマも色彩で勝負ですから、余韻に浸るどころか、頭を切り換えなければなりません。欲張ったので、邪道でしたね。ただし、美術館の中は涼しいです。しかし、まだいくつも見たい展覧会があるので、夏休み中にもう一度、行を決行する予定です。
博物館で見ると、京都の禅寺の美術品が、一か所でまとめて見ることができて便利です。ところが、あの境内の中、お堂の中で見ないと、もう一つありがたみがありません。禅の文化という感じがしないのです。南禅寺にしろ相国寺にしろ、やはり、伽藍を見て、庭を見て、その雰囲気にならないと実感できないのでしょうね。贅沢を言っています。
今日は、終戦の日。多分観客は少ないだろう、と思って出かけたのですが、結構な人出でした。で、一番良かったのは、ロマネスク美術でした。写真展だし、点数も多くなく、経費は最もかかっていないでしょう。でも、ほっとしますし、なんといっても観客が少なくて、ゆっくり見ることができたからです。これも、邪道な感想ですね。
65歳以上は、無料だったり割引です。私はもうじきだなと思って(といっても、10年以上あります)考えていたら、周りの人は半分以上、そうとおぼしき人たちでした。これだと、そのうちに高齢者割引は、廃止されるかもしれません。