2007.01.09

6日の読売新聞1面「日本再生への道」で、御手洗冨士夫経団連会長が、道州制導入を提言しておられました。経済界の方がこのような構想に関与してくださるのは、ありがたいですね。

省庁再編6周年

1月6日は、2001年に省庁改革が行われた日です。もう、6年も経つのですね。その後、比較的順調に運営されていると、私は思います。日本の官僚は優秀ですから、器さえ与えられれば、それをうまく運用します(もっとも、それが本来の組織目的を十全に発揮しているかは、別の場合もあります)。もちろん、改善すべき点もあります。時代が変われば、行政のありようも変わります。また、運用してみて不都合な点は修正し、よりよいものが分かったら、それを取り入れればいいのです。当時の言葉を借りれば、省庁の組み合わせは家の間取りのようなものです。絶対なものでなく、必要があれば変えればいいのです。
ただし、私は、今度の再々編には、別の哲学がいると思います。前回は、省庁の数を減らす、官邸機能を強化するが哲学でした。1府12省庁の組み合わせを変更することも良いことですが、それは省庁再編とは言えないでしょう。
部局を再編することは、民間企業だけでなく県や市町村では、しょっちゅうやっています。国でも、食糧庁を廃止し内閣府に食品安全委員会が作られました。また、新しい課題に取り組むため、内閣官房にいくつもの組織が作られています。これらを含め各省の組織を、分離併合することも必要でしょう。しかしそれでは、再編とは言えないと思います。それ以上の哲学がいると思うのです。新車でいうと、マイナー・チェンジでなく、フルモデル・チェンジです。
例えば、産業・業界振興から国民・消費者保護へ、裁量的育成・事前調整からルールづくり・事後監視へと、行政の任務は大きく変わっています。そのような軸から省庁を作りかえるといったことが、必要だと思うのです。

新しい仕事51

4日の日経新聞夕刊「永田町インサイド」「今年、政治に何を期待するか」での三浦展さんの発言から。「若者の間では格差が拡大したし、これからも拡大する。フリーターや派遣社員の待遇は、正社員と同じにはならないし、成果主義の導入によって、正社員の間でも待遇の差が広がるからだ。一律の救済策を打ち出しても意味がない。フリーターやニートはある程度、自分の境遇に納得している。自分の時間を削ってまで正社員になりたい、豊かになるためにもっと働こうとは思っていない。都合よく雇いたい企業と、都合よく働きたいフリーターはある意味、共犯関係にある。優先的に支援すべきなのは、学齢期の子どもがいて、本人が働きたいのに働けない場合などだ」

2007.01.05

今日は、内閣府と官邸で、官房長官の新年挨拶がありました。前者は内閣府のとしての、後者は内閣官房としての挨拶です。どちらも官房長官が長ですが、組織としては別です。官邸では、内閣官房に所属している組織の職員が集まったのですが、まあ雑多な組織が集まっています。危機管理から拉致問題、行革、分権、構造特区、アジアゲートウエイ、教育再生、私たち再チャレンジと。まだまだあるのですが(このあたりもいずれ解説したいです)。人事院や内閣法制局の方も。おかげで、いろんな方に挨拶できました。
「岡本君、よくまあ毎日あんだけHPを書けるね」と、ある幹部の方から声をかけてもらいました。「えー、忙しい先輩が、あんな拙いHPを見てくださっているのですか」というのが、私の返事です。別の方からは、「結構時間がかかるだろう」とも。「はい。パソコンに向かっていると、あっという間に、30分とか1時間が経ちます。酔っぱらって書くことも多いので、翌朝削除もありましてねえ」。

2007.01.03

元旦は、地元の氷川神社に初詣。今日は、恒例の湯島天神へ。毎年えらく並ぶので、今年は3日に。さすがに、すいていました。いつもは、家族で肉まんと温かいペットボトルを手に、列に入るのですが、今日はそれも必要ないくらいでした。もっとも、家族はだれもついてきてくれず、一人でお参りしました。今年はたくさん頼み事があるので、お賽銭を奮発。神様、よろしくお願いします。もっとも、頼み事が多くて大きいのは、毎年のことですが。
お守りを買ったあと、不忍池を通って、東京国立博物館へ。2日から中国歴史名品展をやっているのですが、これも初日を避けて。それでも休日なので覚悟をしていきましたが、意外と人は少なく、ゆっくりと見ることができました。殷(商)や周の青銅器・玉器などには、いつもながら圧倒されます。しかし、今回の展示はテーマなく、何でも少し並べてあるといった感じでした。ややがっかり。長谷川等伯の松林図屏風は、いつ見ても良いですねえ。
正月休みも、もう終わりですね。東京は天気にも恵まれました。みなさん、よいお正月を、過ごされたことと存じます。私は、原稿の加筆、講演や講義の準備、頼まれていたメモの作成、本読みなどで終わりそうです。お酒も控えめにしたのですが、ゆったりとしていると、時間は早く過ぎますね。いただいた年賀状には、「HP楽しみにしています」のほか、「次の著書を待ってます」「新しい本はまだですか」という催促も。すみません。