2006.09.09

一橋大学大学院の成績をつけて提出しました。27人のレポートを読んで評価するのは、結構大変なのです。最初に読んで理解し、評価ポイントをつける。これで2~3回は読みます。次に、その採点が相対評価・横並びがとれているか、チェック。ここまでは、8月中にしておきました。そして、今日、もう一度再確認して決定しました。
課題を示す際に、論文の書き方を指示してあります。
1 表題をつけること。ページをうつこと。
2 見出し、小見出しをつけ、目次をつけること。
3 最初に要約をつけること。
4 活字は12ポイント以上。
こうすることで私も読みやすいし、本人も何を言いたいのか、明確になります。
また、採点の基準も示してあります。
1 具体事例を対象とすること。
2 それを、岡本の主張に沿うか、批判して分析すること。
3 現在日本の行財政が対象なので、外国語文献や偉い先生の論文を引用する必要はない。
今回も、なかなか立派な論文がありました。一方で、良い評価をつけることは無理なレポートも、いくつかありました。何を言いたいのか不明。論拠があいまい、論旨が通らない。感想文に近い。事実はよく調べてあるが、分析と主張がない。分量が極端に少ない。相変わらず、誤字は多いですね。ワープロの変換間違いのほか、文章の複写貼り付けを間違って、同じ文章が2か所に出てくるというのもありました。提出する前には、もう一度読み返してください。