山口仲美著「日本語の歴史」(岩波新書、2006年5月)が、おもしろかったです。漢字の受容(奈良時代)、日本語の文章へ(カタカナ、ひらがな、漢字カタカナ交じり文。平安時代)、古文文法の変化(鎌倉・室町時代)、近代語の始まり(あなた、おまえ、わたし、わし、である、だ。江戸時代)、言文一致(明治時代)と、歴史を追って日本語の変化を解説してあります。専門書を読んだことがないので批評はできないのですが、素人にはわかりやすかったです。古文や現代文の時間にこれを読んでおけば、もっと日本語が分かったのにと思いました。