東京大学出版会PR誌「UP」8月号に、佐藤衆介東北大学教授が「動物たちの『幸せ』とはなにか」を書いておられます。「空調が利いた室内で、餌や水が目の前にあり、糞をしても金網床のために下に落ち衛生的である飼い方と、日陰と日向が混在するため暑さ寒さに対応して場所を自ら選択しなければならず、土間にワラが敷かれ、その上から餌がまかれることで探さなければ餌をとれない屋外飼育をニワトリに選択させた。すると、ニワトリは後者を選んだ」
「前者の飼育環境で長期間飼うと、つつき行動が仲間のニワトリに向けられ、時には相手を傷つけたり・・・。眠りは浅く、運動不足で骨軟化症や骨粗しょう症が多発する。刺激の少ない環境のせいか、ちょっとした刺激に過剰に反応し、ストレスホルモンのひとつである血中コルチコステロイド量が急上昇する」
われらサラリーマンも、身につまされます・・。