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明るい公務員講座

『明るい公務員講座』第8刷り

明るい公務員講座』が、第8刷りになりました。めでたいことです。

累計1万2千部を超えました。地方公務員のうち一般行政職は約94万人、国家公務員のうち一般職は約29万人、合わせて120万人あまり。1万2千部だと、単純に100人に一人が買ってくれています。公務員の数は直近の数値で、本の部数は7年間の合計なので、少々おかしな計算ですが、まあ規模感がわかるでしょう。

いろんなところで、使ってもらっているようです。
初版は2017年です。そろそろ書き換えたいのですが、連載「公共を創る」の執筆で手が一杯です。もう少しお待ちください。

ちなみに、養老孟司先生の『バカの壁』は460万部、「壁」シリーズは700万部だそうです(12月14日日経新聞読書欄)。

新採職員に勧める本

岡山県立図書館から、連絡をいただきました。拙著『明るい公務員講座』を、「新県職員へおすすめの本」という県職員向けの資料に載せてくださったとのこと。
「先輩職員からのおすすめ本」が並んでいて、その18冊の一つとして上がっています。推薦してくださった先輩からの推薦文も付いています。

・・・分かっているだろうと先輩もあえて説明しない基本的な心構えが学べます。新規採用職員であった私の仕事ぶりがひどかったのでしょう、当時の課長に勧められて読み始めました。それなりに使い物になるようになったのは、この本のおかげもあるようです。今でも読み返すと、襟が正され、明日からも頑張ろうと思えます・・・(一部改変してあります)

お役に立てて、うれしいです。

「明るい公務員講座」が朝日新聞に載りました

10月28日の朝日新聞社会面に「発達障害、私らしく働く 職業訓練、自分の特性理解 小刻みに休憩、職場も配慮」という記事が載っています。詳しくは記事を読んでいただくとして。
写真がついています。紙面では白黒、ウエッブではカラーです。
「いまの職場に就職する際に知人から贈られたネクタイと書籍。仕事で壁にぶつかるたびにこの書籍を読み返す」という説明がついてます。記事の文章には出てこないのですが。
その書籍が、拙著『明るい公務員講座』なのです。

ありがとうございます。この本は、仕事をどのように進めたらよいか悩んでいる若手公務員向けに書いたものです。類書がないと自負しています。このような場面でも使っていただいているとは、うれしいです。
仕事の進め方に悩んでいる人たちに、広く読んでいただけたら、うれしいです。「「明るい公務員講座」3部作の解説

「明るい公務員講座」3部作電子版の売れ行き

「明るい公務員講座」3部作。出版社から、電子書籍の売れ行き状況報告がありました。電子書籍にしたのが2020年です。それぞれに、結構な部数が売れています。ありがたいことです。私は、「このような本を読む人は紙で読むので、電子書籍には向いていない」と思っていたのですが、そうでもないのですね。

初めて知ったのですが、紙の本には定価がありますが、電子書籍は自由価格なのですね。紙の本の定価に近いものから、ぐっと安い物まで、いろいろな価格で売られています。へえ。

紙の本も、アマゾンでの売れ行きを時々覗くのですが、それなりに売れているようです。公務員にとっての(企業の社員にとっても)仕事の教科書で、類書がないと自負しています。
「第4巻、課長の上級編はまだですか」との問い合わせがあります。すみません、忘れているわけではないのですが。連載「公共を創る」の執筆に追われて、着手できません。

「明るい公務員講座」3部作の解説

「明るい公務員講座」3部作を、改めて紹介します。私の経験を基に、次のような3冊を出版しました。
明るい公務員講座』(2017年、時事通信社)
明るい公務員講座 仕事の達人編』(2018年)
明るい公務員講座 管理職のオキテ』(2019年)

趣旨は、公務員や会社員の仕事の「教科書」を作ることです。
本屋にはビジネスコーナーがあり、たくさんの本が並んでいます。文書の書き方やパソコンの使い方といった「技能」に関するもの、挨拶の仕方や電話のかけ方といった「作法」に関するもの、そして自己研鑽など「心構え」です。このほかにリーダーシップ論などがあります。それぞれに価値はあるのですが、肝心のことを書いた教科書がないのです。
すなわち、技能や作法の全体像であり、「仕事の仕方」です。「これだけは覚えておくように」という仕事の基礎です。

3部作を読んでいただくとわかりますが、びっくりするようなことは書いてありません。仕事ができる人や出世した人なら、みんなが知っていることです。ところが、若い人は初めてそのような事態に遭遇して、悩むのです。「この仕事をどのように片付けたらよいか」「課長の了解をどのように取ろうか」「毎日忙しいのに、なぜ仕事が片付かないのか」「私のいうことを、なぜ相手は理解してくれないのか」とです。このような「小さいけれど重要なこと」が、書かれた本がないのです。
多くの先輩たちは、本を読むことなく、また研修で教えてもらうことなく、身につけたので、当たり前のことと思っています。「先輩の仕事を見て覚えなさい」でした。それらは言葉にするのが難しく、引継書や手順書にも書かれていないのです。それらを本にしたのです。

本屋には、能力向上のための本が、さまざまな分野でたくさん並んでいるのですが、「仕事の仕方」「仕事の基礎」そのものを書いた本は、意外と見当たりません。
管理職についても、たくさんの指導者論やリーダーシップ論があります。しかし、役所や会社の課長に必要なのは、古典に学ぶ指導者論やナポレオンや松下幸之助さんのようなリーダー論ではなく、職場管理の基礎です。
また、先輩たちがさまざまな本を書いているのですが、それらは経験談であり随筆に近いのです。
私は執筆に当たって、教科書を作ること目指しました。教科書だと、必要な項目を網羅し、それを体系的に並べる必要があります。教科書を目指したとはいえ、読みやすい文章にしました。
ありがたいことに、版を重ねています。また、職員研修講師にも呼んでもらっています。聞くと、このような仕事の基本、課長職の基本を書いたものがないようです。

『明るい公務員講座』は一般職員向け、
『明るい公務員講座 仕事の達人編』は係長や課長補佐向け、
『明るい公務員講座 管理職のオキテ』はこれから課長になる人や課長向けです。

知らないことが書いてあったら、参考にしてください。知っていることばかりなら、安心してください。それが教科書の役割です。
経験豊富な方も、時々読み返してもらうと、「そうだよな」と改めて気づくことがあると思います。あなたは忘れていますが、部下たちはそんなことに悩んでいるのです。部下の悩みを知るためにも、読み返してください。