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生き様-仕事の仕方

電子メールアドレスなりすまし対策

先日、私の電子メールアドレスがなりすましにあい、アドレスを変える必要があることを、このホームページに書きました。関係者に、その旨と新しいメールアドレスを通知したら、何人かの方から、次のような返事が来ました。
「了解しました。でも、このメールは「なりすましメール」ではないんでしょうね。なりすましかどうか、どうやって判断したらよいのでしょうか?」

この反応には、絶句しました。あり得ない話ではありません。そこで、専門家に質問しました。その答は、おおむね次の通りです。

「通常は文面と宛先を確認し、メールの送信者が間違いないものか判断いただくしかありません。
次のような方法で、ヘッダーの記載が怪しいものではないか確認するという方法がありますが、大量のメールをいちいち確認することは難しいです。
https://togeonet.co.jp/post-6135
プロバイダ契約等のサービスで、迷惑メールに関するサービスを受けていれば、ヘッダーに記載されているサーバー情報に疑義(詐称)があるので、業者から隔離情報を受けることとなると思います」

参考にしてください。なお、一番怪しいのは、自分宛に自分からメールが来ることだそうです。

電子メールアドレスの変更

職場の電子メールアドレスを、変更する必要ができました。他人のアドレスになりすまして、迷惑メールを出す悪人がいるそうです。
新旧のアドレスを並存することができず、ある時点で旧アドレスが使えなくなります。外部から、旧アドレスに送られても、受け付けないそうです。そこで、切り替え時までに、関係者に新アドレスを知らせる必要があります。これは、結構面倒です。

パソコンには、いただいたメールのうち、最近のものを残して、残りは削除してあります。この残っているメールに返信を打つ形で、変更のお知らせをしています。その数が、とんでもない数なのです。いろんな人とつきあっていることが、今更ながらわかります。仕事でのつきあい、マスコミの人たち・・。私の財産です。
メールでやりとりする人たちの名刺は捨てることにしているので、残っているメールアドレスが、ほぼ唯一の連絡方法です。
私から連絡する際には、何らかの方法で相手への伝達方法を探すでしょうが。相手さんからすると、いつもと同じように私宛にメールを送るのに、それが届かないのです。もう一度、私の名刺を見てそのメールアドレスに打っても、届かない。これは、困るでしょうね。

公務員をはじめ、多くの職業人にとって、職場の住所と電話番号は、秘密ではなく公開されています。営業の方は、名刺を配ることも仕事の一つでしょう。
今や、電話番号よりメールアドレスの方が使われます。名刺にも書いてあるでしょうから、公開情報です。
しかし、住所や電話番号と違い、インターネットを経由して、悪さをする輩がいるのです。メールアドレスを非公開にするわけにはいかず、防御を固くするしかないようです。

多くの人は、私のホームページをご存じですので、そちらから(この画面の右上)連絡を取ってくださるでしょう。名刺も刷り直します。

『100年かけてやる仕事』

小倉孝保著『100年かけてやる仕事 中世ラテン語の辞書を編む』(2019年、プレジデント社)を紹介します。イギリス学士院が、100年かけて完成させた、中世ラテン語辞書の話です。

ラテン語といえば、古代ローマ帝国で話されていた言葉、そしてその後も、西ヨーロッパでの共通語であり、ローマ教会で使われていた言葉です。
ところが、長い時間の間に、またそれぞれの地域で、ラテン語が変化します。そりゃそうでしょう、千年もの間に、同じ形とが続くとは思えません。最も大きな変化は、スペイン語、フランス語、イタリア語への変化です。もっとも、ここまで変化するとラテン語とは言えません。
マグナ・カルタも、中世イギリスのラテン語で書かれています。しかし、これまでラテン語といえば、古代ローマ時代が正しく、その後の変化は「格下」と見られていたようです。使い勝手の良い、頼りになる辞書がなかったのです。

100年前のイギリスで、中世ラテン語辞書を作ろうという話が持ち上がり、1913年に学士院が事業として始めます。
ところが、最初の半世紀は、ボランティアによる単語集めです。かつては、教養とはラテン語を理解することでしたから、市井にラテン語がわかる人がたくさんいたのです。日本での漢文と同じです。
後半の半世紀で、専任の編集者を置いて、編集と出版に取りかかります。敵は、つぎ込んだ予算に対する成果を求める学士院です。その辺りの苦労は、本書を読んでいただきましょう。
残念ながら、前半のボランティアによる単語集めは、生存者がおらず、インタビューできていません。100年とは、それだけの時間です。

日本の辞書制作の話も、出て来ます。あらためて、諸橋大漢和辞典は、偉業ですね。

AIは人に取って代わるか、3

AIは人に取って代わるか、2」の続きです。
『明るい公務員講座 仕事の達人編』で、パソコンの導入が職員の仕事を増やしたと、指摘しました(P57~)。

パソコンの導入が、なぜ省力化にならなかったか。作業を分解してみましょう。
パソコンで文書を作り、印刷します。文書を作る過程では、「内容の案を考える」「文章を練る」「レイアウトを考える」「文書にする」の4段階があります。

このうち、印刷作業は簡単になりました。業者や専門職員に依頼しなくても、自分でその場で印刷できるのですから。
しかし、「内容の案を考える」「文章を練る」「レイアウトを考える」は、機械はやってくれません。職員の頭で考えなければなりません。ここは、パソコンを導入しても変わりません。

第4段階の「文書にする」は、手書きの案を活字にしたり、きれいな図表にすることは、パソコンを使えば同時にできます。これだけなら、省力化になったはずです。
なぜ、残業を増やす結果になったのか。
「レイアウトを考える」が、くせ者なのです。活字の大きさや書体をどうするかに悩みます。もっといけないのが、パワーポイントでの図や絵の作成です。この作業にはまってしまうのです。あっという間に時間が経ってしまいます。

結論。思考は機械化できない。作業は機械に任せることもできる。
そして、「レイアウトを考える」といった「思考」と「作業」が混在すると、労働強化になることもあります。

AIは人に取って代わるか、2

AIは人に取って代わるか」の続きです。
機械化という観点からは、人間の労働には、2種類のものがあります。
一つは、他人に言われたこと、特に指示の通りに処理することです。ここでは、「作業」と呼んでおきましょう。
もう一つは、自分で考えることです。企画や判断です。ここでは、「思考」と呼んでおきましょう。

機械やロボット、AIが取って代わるのは、「作業」です。肉体作業、単純作業から始まりました。機械化ということです。
さらにコンピュータが発達し、前例通りに処理するようなことなら、「判断」もしてくれます。東大入試も、決められた範囲の知識を前提に問が作られているのですから、機械が正解を書くようになるでしょう。
アルバイトに任せることができる仕事、特に学生アルバイトに任せることができる「非熟練」作業は、ここにいう作業です。判断が必要だとしても、型にはまった判断です。だからこそ、初心者に任せることができます。
「判断」と聞くと、頭脳の作業と思いますが、決められた条件で決められた選択肢を選ぶのなら、それはここにいう「作業」と同じです。
それと、これまでに無いことを考える「思考」とは、別にしておきましょう。

これまでにないことを考えること「思考」は、機械やコンピュータは苦手でしょう。
ここで言う「思考」は、これまでにないことを考えることですから、前例をどれだけたくさん入力して処理しても、できません。いくらビッグデータになっても、これは変わりません。計算の精度が高くなるだけです。
これまでにない案は、計算から言うと「誤答」なのです。
この項続く