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生き様

参謀と脚本家2

肝冷斎が、「仕事の進め方、参謀か脚本家か」を絵にしてくれました。肝冷斎作「モグラとニワトリ」の続編です。かなり書き込まれた力作です。
・周りのことに関心なく、ひたすら穴を掘るモグラ
・四角い部屋を丸く掃く、手抜きのひよこ。ゴミを外に捨てて、隣の犬が怒っています。
・縄張りを守ることに必死の猫。しかし、縄張りの外には、魚が落ちていても無関心です。
・上空から全体を見渡している鷹。嵐が近づいているようです。行く末を心配しています。

皆さんの周囲にも、当てはまる職員がいませんか。ひょっとして、あなたがそうですか。

 

 

 

 

 

 

 

 

仕事の進め方、参謀か脚本家か

仕事を進める場合のコツについてです。
ある課題を進める場合に、作戦を練ります。私たち役人の仕事は、相手(物でなく人)がある課題ばかりです。そして、「カネにものを言わせて」(商売の場合)とか「数の力で」(政治の場合)という手法はとれません。
相手が我が方の原案に賛成なら、難しくありません。しかし、そうでない場合の方が多いです。上司に持ち込まれる案件は、しばしばうまくいっていないので、上がってくるのです。

説明して、相手を「落とさなければ」なりません。どのように進めるか。「当たってくだけろ」は、日本軍の失敗を出すまでもなく、被害が大きい上に、よい成果は出ません。精神論や根性論では、ダメなのです。
行動する前に、進め方を練らなければなりません。軍隊を例にすると、「作戦」を作ることとそれを考える「参謀」が重要だ、と表現したらわかりやすいでしょうか。この場合は、説得する相手は「敵」です。必ずしも反対する人ばかりではないのですが。攻略すべき相手として、敵と呼びましょう。
「このように説明(攻撃)したら、たぶん相手はこのように反論(反撃)するだろうな」と模擬戦をしてみます。そして作戦を練り上げます。受験勉強だと、試験問題(の作成者)という敵に対して、「傾向と対策」で勉強します。

さて、「当方と敵」という構図はそのままにして、その「戦場」を上から見ると、別の構図が見えてきます。
すなわち、敵と味方を含めて戦場の参加者全員を、上空から見るのです。神様の立場からです。最近だと、ドローンからと言っても良いでしょう。戦争当事者でなく局外者から見ると、双方の手の内がよく見えるのです。囲碁で言う、岡目八目です。

これを、「脚本」と呼びましょう。脚本=「劇の進行の台本」を書く人を考えてください。敵も味方もあわせて全体を見る、「脚本家」の立場です。そうです、参謀を超えて脚本家になると、全体の構図がよく見えて、するべきことがわかります。
上空から両方を見ている神様からすると、それぞれの参謀の考え方は、「下手やなあ」と思うことも多いのでしょうね。

この文章は、「夢と計画と構想」(2018年8月30日)の延長として、書いてあったのです。パソコンの下書き欄で眠っていました。反省。

科学、市場経済、民主主義。その2

科学、市場経済、民主主義」の続きです。
これまで、人類に繁栄と安心をもたらした、「科学、市場経済、民主主義」の3つが、限界を見せています。

科学にあっては、高度な進化が、人類に危険を持ち込みました。原爆をつくり、人類滅亡の危機を招きました。遺伝子組み換えは、ヒトに適用されると、とんでもない問題を引き起こす可能性があります。不老不死が実現し、人工知能が高度になると、ヒトの生活にいろんな問題を引き起こすでしょう。
市場主義経済は、これまでも何度も恐慌を引き起こしました。また、貧富の差の拡大と固定を生んでいます。国際的格差と国内での格差は、解消されることなく、拡大しています。
民主主義は、指導者たちの理想が、不満を抱えた国民のポピュリズムによって、停滞と不安定に陥っています。

もちろん、これまでも、核兵器の使用や拡散を止める努力が行われてきました。1929年の世界恐慌を経験に、2008年の世界金融危機は比較的小規模で抑えることに成功しました。
しかし、科学者が、経済人が、国民が、自由に行動することで社会全体によい結果が生まれるという「神の手」は限界に来ているようです。
「自然と社会を人間が制御できる」という原点は変えない、変わらないとしても、「科学、市場経済、民主主義」という思想と手法は、修正が必要なのかもしれません。

自由を制限することが、1つの方法でしょう。中国の手法が、その一つです。これはある意味、民主主義より、また西欧型市場主義より、効率がよいようです。しかし、このような自由の制限は、私たちの望むところではありません。
科学と市場経済については、自己運動を続けることを、「人知=政治」によって制限することが考えられます。修正資本主義のように、これまでもそうしてきましたから。
しかし、民主主義は、有権者が参加して決めるということが基本です。その有権者の間に亀裂が入っています。それを、民主主義で修復することができるのか。難しいところです。

理想主義と現実主義と現実的理想主義

理想主義は、「こうあるべきだ」という姿を目指します。反対は現実主義です。「世の中こんなものだ」とあまり無理をしません。

ところが、この言葉を使う場面に分けて考えないと、混乱します。
理想主義にも、その理想に至る道筋に、二つのものがあります。道筋を理想的に考える人と、道筋を現実的に考える人です。仮に、前者を「理想的理想主義」と名付け、後者を「現実的理想主義」と命名しましょう。
前者は、目指す理想はよいのですが、そこにたどり着く道筋が現実的でないのです。すると、時に空想主義に陥ります。
目指す理想状態は、簡単には実現しないから「理想」です。実現するためには、困難な過程が待ち受けています。

現実主義者も多くは、現状に甘んじることなく、改善しようと考えています。すると、「現実的理想主義」とは紙一重です。
違いは、現実的理想主義は、理想とする目標を持っていることでしょう。
私たち行政職員は、現実的理想主義がふさわしいと思います。

お知らせ 2月6日「自治体向け働き方改革セミナー」

三井住友海上火災保険が、2月6日に自治体向け働き方改革セミナー「実践!働き方改革~三井住友海上の取組」を開催します。場所は、都道府県会館です。

このホームページでも取り上げ、マスコミも取り上げているように、三井住友海上火災保険は2年前から社を挙げて働き方改革に取り組んでいます。「残業削減、やればできる」「退社宣言ポップ」。1月7日日経新聞「2019年の法律こう変わる 働き方改革」の記事の中の写真。

当日は、私が、自治体現場での働き方の問題点と改革の進め方をお話しします。そして、三井住友海上火災保険の担当課長が、実践事例に基づいて、成功点と問題点を説明します。自治体には、参考になると思います。
詳しくは、「お知らせ」「パンフレット」「申し込み」をご覧ください。