カテゴリーアーカイブ:生き様

壁が足りない

2026年6月27日   岡本全勝

海外旅行で買った版画やポスター、職場で飾っていた複製画などなど。そんなに立派なものではありませんが、好きで買ったものです。
家で飾りたいのですが、壁が足らないのです。
各部屋で窓を大きく取ったこと、ほかの壁は本棚、あるいは押し入れの扉などです。
階段などで掛けているのですが、まったく足りません。残念ながら、箱に入れて部屋の隅で寝ています。

聞き書きを受けました2

2026年6月19日   岡本全勝

聞き書きを受けました」の続きです。
東大駒場先端科学技術研究センターの研究室で、月に1回、10人近い政治・行政学者と記録者の前で話すのです。都合で参加できない方もいますが、オンライン参加もあります。

「思い出話」「自慢話」ならお気楽なのですが、ここではいい加減なことは話せません。毎回、対象となる時期・仕事に関して、何をしたかを思い出し、資料を引っ張り出して、発言骨子をつくりました。他方で、事前に質問項目が届けられます。この準備が少々、心の負担でした。細かいところを覚えていないし、覚えていても正確か検証できません。毎回準備していくのですが、話しているうちに思い出すことも多いのです。私の関心と、研究者の関心が異なる面もあります。

聞いてくださるのは、日本の行政に詳しい研究者ばかりです。しかし、官僚が実際に何をしているか、何を考えているかは、詳しくはご存じないでしょう。そう考えて、私の実体験「官僚の生態」を、かなり赤裸々にお話ししました。
私は、昭和後期と平成時代を経験しています。職場の中も、取り巻く環境と評価も大きく変わりました。若い人は、「昭和の官僚」を知らないでしょう。日本の官僚は世界一といわれた時代から、その後の評価の低下を見てきました。それについては、連載「公共を創る」を書いています。
県庁の末席や幹部、霞ヶ関の末席から事務次官、首相秘書官まで、さまざまな職を経験しました。50年に一度の省庁改革、再チャレンジ政策、半世紀ぶりの地方分権、千年に一度と言われる東日本大震災対応と、珍しい仕事も与えられました。話題には事欠きません。

ただし私が知っているのは、私の経験であり、私が見たものです。相手や関係者は違った見方をしていたでしょうし、第三者や神様からは違ったように見えたでしょう。そこが、怖い点です。

私が話し、質問に答えた発言は、記録者が文字に起こしてくれます。それに私が手を入れて、読めるようにし(話し言葉は、まともな文章になっていないか所もたくさんあります)、間違いを訂正して、記録版をつくります。1回当たり、A4用紙で30ページ以上になります。それが33回分です。とんでもない分量です。電子データなので、場所は取らないのですが。
先生方の前で話す研究としてはひとまず終わったのですが、この記録をどのように扱うか。他人に読んでもらうとすると、不確かなところや、登場する人物が読んで不快になる箇所は削除する必要があります。ゆっくりと悩みましょう。
一仕事を終えて、ほっとしているのですが、まだ完了ではありません。

少し古本を処分11

2026年6月17日   岡本全勝

古本整理と処分の作業を再開しました。
少し古本を処分10」(3月28日)から、ほぼ3か月。作業は去年の晩秋から中断していたので、半年ぶりです。先送りする理由はたくさんあり(原稿執筆も忙しい)、やる気を起こすきっかけはなかなかありません。

書斎の本棚を眺めると、半分以上は棚卸しと分類が終わっています。捨てるもの、引き取ってもらうものは消えましたが、残す本はまだ書棚に整理できていません。寝室の壁沿いに積んであった山脈は、もう少しでなくなります。
ところが、落とし穴がありました。
結婚して我が家を出ていった娘の部屋に、読んだ本などが残っていました。そのうちのいくつかは、私の書棚から持って行った本です。そこを片付けることとして、段ボール箱にして数箱分を、引っ張り出して分類しました。取りかかれば、難しい仕事ではないので(ただし悩むのです)進みます。
引き続いて、残りの本を片付けましょうかね。ここに書くことで、自分を追い込んでいます。

残すと決めて、本棚に戻した本を見ていて、気がつきました。「いつか読むこともあるので残す」と決めたのですが、改めて見ると、たぶん読まないだろうと思われる本があります。残すか捨てるか悩んだときは、残す方に入れて、作業を急ぎましたから。再度の刈り込みが必要です。
何事も最初から完璧を目指さず、まずは8割を目指すこと。『明るい公務員講座』でも主張しましたが、ここでも当てはまるようです。

夏椿の開花数

2026年6月14日   岡本全勝

5月30日に1輪咲いた夏椿、その後も毎日花を咲かせました。
31日、1。6月1日、5。2日、13。
3日、8。4日、14。5日、5。
6日、5。7日、12。8日、8。
9日、5。10日、5。11日、3。
12日、2。13日、1。

一日で散るので、数えるのは簡単です。2週間、楽しませてくれました。たくさん咲きましたね。
そろそろ終わりのようです。来年も期待しましょう。

聞き書きを受けました

2026年6月13日   岡本全勝

牧原出・東大教授を代表とする研究で、聞き書き(オーラルヒストリー)を受けていました。
2023年5月からほぼ毎月、1回2時間です。3年間で計33回になり、先日で完結しました。大学を卒業して自治省に就職した頃から、内閣官房参与・福島復興再生総局事務局長を退任するまで、42年間のことについてです。3年もかかるとは思わなかったのですが。

お誘いがあったときは、まだ68歳でした。牧原先生に「そのような対象は高齢の方で、私はまだ若いのではありませんか」と聞いたのですが、「いや、時間がたつと忘れますから」とのことでした。自分ではまだまだ若いと思っているのですが、68歳といえば現役の方から見ると年寄りですよね。オーラルヒストリーは著名な方が対象なので、私で良いのかとも思いましたが、研究者の方の役に立つなら、また後輩の参考になるならと、引き受けました。

先生のおっしゃるとおりで、忘れていました。事務次官を退任してから9年、総理秘書官を辞めてからでも14年経っています。駆け出しの頃からなら、40年も経っているのです。忘れているはずです。印象的な場面などは覚えています。また飲み会などで繰り返した思い出話なども。しかし覚えていても、正確とは限らないのです「嘘をつく意識はないが記憶を美化する」。「人は記憶を作る

40年間の手帳」で書いたように、手帳は入省5年目からすべて残っていました。ところが、会議とか行事や、誰と会食したかなどは書いてあるのですが、どのような仕事をしていたか、何を考えていたかは書かれていません。手帳は予定表であって(後で実績により訂正をしたものもありますが)、日記のようにその日の振り返りではないのです「予定と振り返り」。
発掘された書類」で書いたように、段ボール箱に詰めてあった書類や写真を、引っ張り出す機会になりました。こんなことでもない限り、そのまま捨てたでしょう。自分のやってきたことを振り返る、ありがたい機会でした。

私は、携わった業務について雑誌や本に書いて残したので、それらは役に立ちました。若いときから「やったことを残したい」「このような意図で取り組んだということを知ってもらいたい」という意識が強かったのです。また、載せてくれる雑誌があったからです。地方交付税、地方分権、省庁再編、再チャレンジ政策、東日本大震災対応など。「著作一覧
この項続く