先日、ケアレスミスを防ぐ話を書きました。「電子メール誤送信防止・フールプルーフ」(9月14日)。
では、なぜ、ケアレスミスが起きるのか。ケアレスミスは、不注意による誤り、注意していれば防げたはずの失敗です。「不注意をなくしましょう」というだけでは、なくなりません。その不注意はなぜ起きるか。そこが、問題です。私の経験では、次のような原因です。
1 他のことに気を取られていた。
これが、一番多いですね。皆さんにも、納得してもらえるでしょう。
例えば、電子メールの案文を入力していた途中に、来客があって中断されます。案文を入力している時は、「次はあの用件を入れて、宛先は××さんと○○さんとに」と頭で考えています。しかし、中断されたことで、それらを忘れて、送信してしまうのです。
新聞紙を広げて、弁当を食べています。片手におにぎりを持って、新聞のページをめくって、その拍子におにぎりを落としてしまいました。これは、悲しいです。新聞記事に気を取られて、おにぎりへの注意が散漫になったのです。この時、優先すべきは、おにぎりです。新聞は、あとでゆっくり読めば良いのですから。食事中に、コップを倒す、食べ物を落とすのは、話に夢中になっているからですよね。
2 慣れたことなので、いつもと変わっていることに気がつかず、いつも通りに処理した。
例えば、よく電子メールをやりとりをしている人への返信です。送られてきた電子メールのCCに、いつもとは違う人が入っているのに気がつかず、送ってしまうことがあります。
3 お酒を飲んでいた。
これは、詳しく説明するのが恥ずかしいので、項目だけにしておきます。
4 そのほか集中力を欠いていた。
風邪を引いて調子が悪い。他に悩み事があって、そちらに気が行っていたなどなど・・
この項続く。