三位一体改革の経緯(簡略版)

詳しい経緯は地方財政改革の経緯
年 月
決定・実施事項
14年6月




15年度予算


「骨太の方針2002」閣議決定。
国庫補助負担金、交付税、税源移譲を含む税源配分のあり方を三位一体で検
討し、それらの望ましい姿とそこに至る具体的な改革行程を含む改革案を、今後
1年以内を目途にとりまとめる。
三位一体改革の芽だし
・国庫補助負担金5,625億円の削減
・義務教育費(共済長期給付、公務災害補償)2,334億円の一般財源化(1/2
を特例交付金、1/2を交付税)
15年6月



16年度予算









「骨太の方針2003」閣議決定
「改革と展望」の期間(18年度まで)に、国庫補助負担金については、おおむね
4兆円を目途に廃し、縮減等の改革を行う。

1兆円の補助金改革
・税源移譲に結びつく改革 4,749億円
(公立保育所運営費 2,440億円、義務教育退職手当等 2,309億円)
・スリム化、交付金化    5,527億円

税源移譲等
・所得譲与税       4,249億円
(公立保育所運営費 2,198億円、義務教共済長期等15年度改革分 2,05
1億円)
・税源移譲予定交付金 2,309億円
(義務教育退職手当・児童手当)
16年6月






8月



9~11月


11月







17年度予算

「骨太の方針2004」閣議決定
平成17年度および18年度に行う3兆円程度の国庫補助負担金改革の工程
表、税源移譲の内容および交付税改革の方向を一体的に盛り込む。
そのため、税源移譲は大旨3兆円規模を目指す。その前提として地方公共団体
に対して、国庫補助負担金の具体案を取りまとめるように要請し、これを踏まえ
て検討する。

地方の改革案を政府に提出
・税源移譲 21年度までに8兆円程度、18年度までに3.2兆円
・国庫補助負担金の見直し 21年度までに9兆円程度、18年度までに3兆円

国と地方、政府部内、政府与党の調整
国と地方の協議の場 7回、四大臣会合 17回、政府与党協議会 4回

政府与党合意「三位一体の改革の全体像」
概ね3兆円規模の税源移譲を目指す。
その8割方(24,160億円)について次のとおりとする。
・義務教育費(暫定)      8,500億円
 (17年度分  4,250億円)
・国民健康保険、公営住宅等 9,100億円
・16年度分            6,560億円

補助金改革 1.8兆円
一般財源化 1.1兆円
(所得譲与税化7千億円、税源移譲予定特例交付金化4千億円)
17年4月

6月


7月

10~11月

11月

18年度予算

総務大臣から地方6団体に対し、残る6,000億円の改革案検討を依頼

「骨太の方針2005」閣議決定
残された課題については、平成17年度秋までに結論を得る。

地方6団体改革案(2)を政府に提出
・18年度移譲対象補助金(9,973億円)を選定
・19年度以降「第2期改革」
・「国と地方の協議の場」の制度化

国と地方、政府部内、政府与党の調整
国と地方の協議の場 4回、四大臣会合 12回、政府与党協議会 2回

政府与党合意
追加補助金改革(税源移譲対象) 6,540億円(昨年度までの決定分3.8兆
円に加え、4兆円を上回る国庫補助負担金改革を達成)
・義務教育 小中学校を通じて負担割合を3分の1とする(8,500億円)。
・児童扶養手当(3/4→1/3)、児童手当(2/3→1/3)。生活保護の適正化
に取り組む(負担率引き下げは行わない)。
・施設費 5割の割合で税源移譲対象とする。
今回の補助金改革(税源移譲6,100億円)を含め、合計3兆90億円程度の税
源移譲を行う。18年度は全額を所得譲与税とし、18年度税制改正で所得税か
ら個人住民税へ移譲する。

補助金改革 1.2兆円
税源移譲額 0.6兆円
(税源移譲総額3兆円、18年度は全額を所得譲与税(都道府県2兆1,794億
円、市区町村8,300億円)、19年度に住民税へ。)

(作成協力 森山正之さん、鈴木雄介さん)
(最終加筆2006年1月2日)