カテゴリーアーカイブ:このページの歴史

放射線量計の配置縮小

2018年3月21日   岡本全勝

原子力規制委員会が、福島県内に設置している放射線量計の台数を縮小することを決めました。朝日新聞の記事(3月21日)を引用します。順次、平常に戻りつつあるしるしです。

・・・原子力規制委員会は20日、福島県内の小学校や公園などに設置している放射線量計約3千台のうち、空間線量が低い地域の約2400台を減らす方針を決めた。東京電力福島第一原発事故から7年が経ち、除染が進んで線量が目安の毎時0・23マイクロシーベルトを下回る地点がほとんどとなったほか、線量計の耐用年数が迫っていることなどから、配置を見直す。原発周辺の線量計は維持する方針だ・・・
・・・維持に年3億6千万円かかっているほか、地元住民からは「線量計があると、ここは線量が高いのかと思われる」といった声が出るようになったことから、3年かけて600台規模まで減らすことにした・・・

田中俊一・前原子力規制委員長、「避難指示解除が遅い」

2018年3月20日   岡本全勝

月刊『文藝春秋』4月号、田中俊一・前原子力規制委員長の「私はなぜ飯舘村に移住したのか」の続きです。
・・・なぜ避難指示の解除まで6年もかかってしまったのか。これは、明らかに政府の失敗です。 そもそも、国は避難指示の解除について、年間積算線量が20ミリシーベルト以下になることを条件として掲げていました。その基準であれば、5年前にはほとんど全員が帰ることができたはずです。しかし世間では、国が長期的な目標とした年間1ミリシーベルトを目指すべきだという声もあった。そのために、国はいざとなると「年間20ミリでは地元が納得しない」という理由で、ずるずると避難指示解除を先延ばしにしたのです・・・

田中俊一・前原子力規制委員長、「除去土壌の処分方法」

2018年3月19日   岡本全勝

月刊『文藝春秋』4月号に、田中俊一・前原子力規制委員長が「私はなぜ飯舘村に移住したのか」を書いておられます。一部を紹介します。
・・・いま飯舘村には、フレコンバッグが約230万袋あるとされています・・・国の方針では、フレコンバッグは双葉町と大熊町をまたいで建設された中間貯蔵施設に運ばれ、可燃物と土壌に分別されて、可燃物は焼却された上で貯蔵されることになっています。しかし私は常々、その処分方法では、お金と時間を浪費するばかりだと訴えてきました。
いまの方法では、処分にかかる費用は1袋あたり5万円から10万円だと聞いています。その上、大量のフレコンバッグを中間貯蔵施設まで運ぶにも、大変な手間と費用がかかる。これでは、関連業者を儲けさせるばかりです。
私は、中間貯蔵施設に集めるのではなく、各自治体が管理処分場を設けて、土を埋設すればよいと事故直後から主張してきました。土壌に付着している放射性物質は、ほとんどが放射性セシウムですが、これは一度土にくっついてしまえば、そこらか動くことはほぼありません。雨などで土が流れてしまわないよう、しっかりと土止めをし、その上に綺麗な土を50センチもかぶせておけば、放射線も遮断されて安全に生活することができる。わざわざ中間貯蔵施設に運び込まなくても、十分安全に保管できるのです・・・

慶應義塾大学2018年準備

2018年3月18日   岡本全勝

4月13日から、春学期が始まります。シラバスは、既に提出してあります。講義の準備を始めました。
地方自治論Ⅰ公共政策論とも、昨年一度講義をしたので、それを基に改良を加えようと考えています。とはいえ、毎週2駒、14週間は結構つらいです。

2018年春学期・公共政策論Ⅰ

2018年3月18日   岡本全勝

2018年春学期・公共政策論Ⅰ―官邸、霞が関、被災地から見た政治と行政
(金曜日2限)「講義の記録

現在日本の公共政策を、現場の実態から分析します。特に、政治と行政の役割の変化と、官・共・私による新しい公共を解説します。
講義は大きく分けて、3つの部分から構成します。
1は、東日本大震災対応での政府の役割と地域の公共。
2は、公共空間を支える、行政・企業・非営利活動。
3は、社会の変化と、政府の役割・行政手法の変化。

1 授業計画の説明。公共政策論とは
2 大震災から見た社会1-被災者支援
3 大震災から見た社会2-町をつくる
4 大震災から見た社会3-復興政策
5 社会は何でできているか1-街のにぎわいの3要素
6 社会は何でできているか2-NPOの役割
7 社会は何でできているか3-企業の社会貢献
8 社会は何でできているか4-社会的共通資本
9 社会は何でできているか5-二元論から三元論へ
10 公共政策の範囲と主体と手法
11 政府の役割1-社会と個人のリスクを引き受ける
12 政府の役割2-社会の変化と新しい課題
13 政府の役割3-役割と手法の変化
14 政府の役割4-これからの政治と行政

2017年春学期・公共政策論のページ