カテゴリーアーカイブ:このページの歴史

福島の桃

2015年8月8日   岡本全勝

スーパーのダイエーが、各紙に全面広告を出しています。「わが街をおいしいと言わせたい」と、福島の桃が大きくカラー写真で紹介されています。ありがとうございます。
福島の桃は、大玉で、おいしいですよ。わが家でも、食べています。お薦めです。通販でも買えます。いろんなお店や農園があるので、インターネットで検索してください。

後期5か年事業財政計画の解説

2015年8月3日   岡本全勝

月刊誌『地方財務』(ぎょうせい)8月号に、稲原浩・復興庁企画官の「東日本大震災に係る復興事業の平成28年度以降の地方負担等の概要」が載りました。6月に決めた、後期5か年の事業のあり方と地方負担の導入について解説したものです。39ページにわたる詳しい解説です。記録としての意味もあります。通常の災害復旧や、阪神・淡路大震災の際の財政措置との比較も載っています。ご関心ある方は、ご覧ください。

被災地の話題

2015年8月2日   岡本全勝

仙台市にできた災害公営住宅で、コミュニティーの再生を願う盆踊り大会があったと、河北新報が伝えています。「災害公営住宅で盆踊り 笑顔の輪拡大」。新しい町で住民が孤立しないように、コミュニティ再建は重要です。
原発事故で避難指示が出ている飯舘村に、セブンイレブンが、コンビニを出店してくださいました。飯舘村は、立ち入りは自由で、昼間は事業所も再開しています。夜の宿泊が原則認められていませんが、お盆期間は許可が出ています。昼間活動している方や、臨時宿泊している住民には、お店がないと不便なのです。ありがとうございます。

復興予算の決算

2015年8月1日   岡本全勝

7月31日に、昨年度(平成26年度、2014年度)の決算を公表しました。26年度単年度では、執行率は約6割です。毎年この程度です。ほかの予算と比べて、執行率が低い、すなわち使い残しが多いです。これは、現地で予算が足らなくならないように、多め・早めに予算を自治体に渡しているからです。現地で、地権者の同意が取れなかったりすると、その年度に使い切れず、翌年に繰り越されます。そして、翌年度に事業が執行されて、執行済みになります。
今年は、平成23年度から26年度までの4年分の執行率を公表しました。すると約8割になっています(朝日新聞記事)。単年度の予算で見ると6割の執行ですが、その予算は翌年度にはほぼ執行されます。すると、平成23年度から25年度までの3か年分の予算は、一部の不用を残してほぼ使われ、26年度だけが6割の執行率なのでこれを足し上げると、8割の執行率になったのです。26年度予算も、27年度末までには、ほぼ使われます。
事業が遅れる見込みの時点で、一度国に使い切れない予算を返還してもらい、翌年再度交付するという手続きをとれば、執行率は100%になります。ただしそのための手間が、大変なのです。自治体からは、「その手間をなくして、数年間で使わせてくれ」との強い要望があって、このように「合理的」にしています。数年かかる事業も、予算制度が単年度になっているので出てくる「低い数字」ともいえます。数年かかる事業の予算を前渡しするのは、単年度予算制度の下での柔軟な執行の試みなのです。例えば「2年間予算制度」とか「5年間予算制度」があれば、単年度の執行率はさほど問題にならないでしょう。しかし、より視野を広げると、当該年度の予算を使い切ったかどうかではなく、どれだけ現地で成果が出たか、例えばどれだけ住宅ができたかが、本当の評価なのです。
「不用額もあるではないか」との指摘もあります。これは、発災直後に急いで復旧事業の予算を見積もったので、完全には正確に計算できなかったこと、事業を見なおす場合があることなどによります。時間をかけて予算を正確に見積もるのか(それだと、事業着手が遅れます)、少々予算が繰り越されたり不要が出ることを覚悟で早め早めに予算を自治体に渡すのか。今回は、後者をとっているのです。もちろん、無茶や手抜きはしていません。国民の税金ですから。不用になった予算は返却してもらい、翌年度以降の財源に使います。
民間の方には、少し理解しがたいかもしれません。会社でも家庭でも、同じ成果を出すなら、予算は少ない方がよい、余った予算は別に回すのですから。行政の場合は、しばしば予算が多いほどその事業に力を入れていると評価され(昨年度との伸びの比較が記事になります)、一度決めた予算はその通りに執行するのがよいと考えられています(使い残しが出ると、あたかも悪いことかのように書かれます)。予算=事業であり、成果は予算で評価するという「形式主義」が、はびこっているからです。もちろん、財源は税金であり、議会による民主的統制に服するという点で、企業や家庭とは違うのですが。行政での「予算偏重」の弊害は、拙著『新地方自治入門』p247で解説しました。

原発避難指示12市町村の復興、世界で初めての試み

2015年7月31日   岡本全勝

7月30日に、「福島12市町村の将来像に関する有識者検討会 提言が、最終的にまとまりました。ポイントは、これまでに書いたとおりです。今後、この提言を元に、個別施策を具体化しますが、それ以上に、この地域が復興できることを、世界の皆さんに認識してもらいたいのです。有識者の方でも、話をすると、「あの地域は、人が住めないのでしょ」とか「無人の荒野で荒れているんでしょ」と、おっしゃる方がいます。大間違いです。
一つ、書き忘れていました。これまでに、原子力発電所の過酷事故は、代表的なもので、チェルノブイリ事故と、スリーマイル島事故があります。チェルノブイリ事故では、住民を立ち退かせ、新しい町をつくったことが紹介されます。しかしこれは、元の住居に戻れないので、新しい町をつくるというケースです。
今回私たちが取り組んでいるのは、いったん避難指示を出した町に、安全になった時点で戻ってもらおうというものです。その点では、たぶん世界で初めてのことです。もちろん、安全性を確保し、かつ戻りたいという方だけに、帰還を選んでもらいます。避難は強制でしたが、帰還はご本人の選択です。