カテゴリー別アーカイブ: 2017年春学期・地方自治論Ⅰ

慶應大学授業開講

今日7日は、朝から慶應大学で授業。地方自治論Ⅰを始めました。「学生は何人くらい来るかな」と心配しつつ、資料は60部印刷して持ち込みました。結果として、10人くらいもらえない学生が出ました。朝9時からの授業なのに、良く出席したものです。まだ、お試し期間中なので、来週以降どのくらいの学生が出席してくれるかです。

今日は、この講座で私が伝えたい意図をお話ししました。知識を得るだけなら、本を読めばすみます。行政の現場を経験してきた私が「付加価値」をつけるとするなら、現場ではどうなっているか、官僚はどのように考えているかをお教えすることです。また、知識を伝えるだけでなく、ものの見方や考え方をお教えすることです。

学生には、「学内インターネット掲示板に資料を載せてあるので、各自ダウンロードしてください」と指示しました。授業終了後に、学生の一人にスマホで見てもらいました。学生が、「先生、資料が載っていません」と。
私が「ん、なぜだろう。昨日確認したら載っていたのに」と言ったら、「履修者のみ閲覧可能としていませんか?」との助言。「そういえばそうしたなあ」。でも、まだ学生の履修登録が始まっていないので、学生は見ることができないのです。
自宅に帰って、その制限を外しました。これで、見ることができますか。見ることができたら、報告ください。また、ダメな場合も報告してください。電子メールでの連絡は、このホームページ右上につけてある「お問い合わせ」を使ってください。

2017年春学期・地方自治論Ⅰ

2017年春学期・地方自治論Ⅰ―地方行政の仕組み
(金曜日1限)。講義の記録

日本の政治と行政は、中央政府と地方政府によって担われています。そして行政サービスの多くは、自治体が提供しています。また、地方自治は、「民主主義の学校」とも呼ばれます。選挙を通じて代表を選び、税金を負担し、行政サービスを受けます。
春学期は、地方自治の仕組みと機能を学びます。

授業計画
1 授業計画の説明。中央政府と地方政府1―地方自治の意味
2 中央政府と地方政府2―国の仕事と自治体の仕事
3 中央政府と地方政府3―自治体の多様性
4 自治体の仕組み1―市役所の仕事
5 自治体の仕組み2―市役所の仕組み
6 自治体の仕組み3―議会
7 自治体の仕組み4―議会と執行部
8 自治体の仕組み5―法律、条例、予算
9 自治体の仕組み6―地方公務員
10 自治体の仕組み7―行政改革
11 統治と自治1―憲法と地方自治
12 統治と自治2―住民の政治参加
13 統治と自治3―コミュニティ
14 地方行政の成果と課題
15 まとめ

秋学期・地方自治論Ⅱ(自治体と地域の経営)は、役所の経営(特に地方財政)と、地域の経営(地域の課題と取り組み)を学びます。