カテゴリーアーカイブ:社会

日本社会の低迷、経営者の高齢化

2021年1月8日   岡本全勝

12月26日の朝日新聞「けいざい+」「脱・おじさん企業文化下 マトリョーシカ現象に警鐘」から。

・・・「日本社会はなぜ低迷しているのか」
明治維新にもヒントを求めた。新しい国づくりを担ったのは、西郷隆盛や大久保利通ら30~40代だった。しかし、次第に組織の形が整うようになると、全体の利益よりも組織の利益が優先された。戦後から現在までの歩みと重ね合わせ、「再び組織の力が強まっている」と結論づけた・・・

・・・メンバーは経営者の年齢に着目した。
大企業の社長・最高経営責任者の平均年齢は、日本が63歳なのに対し、米国は58歳、欧州は55歳。若手はなかなか重要な役職につくことができない。金融庁などによると、東証1部上場企業の取締役のうち50歳未満は10%。女性も7%にとどまる・・・

増えるチーズの消費量

2020年12月30日   岡本全勝

12月19日の日経新聞夕刊に、「チーズ おうち消費伸び~る 30年で3倍、工房も続々」という記事が載っていました。
それによると、
1 日本人は1人あたり消費量は、1960年度には100グラムでしたが、2019年度は35万8千トンで、30倍になったそうです。平成の30年間でも3倍に増えたそうです。
2 チーズを作る工房は、大手乳業を除いて全国で323か所。これも5年間で100か所増えたのだそうです。

1960年(昭和35年)の明日香村には、チーズはなかったです。始めて食べたときは、「こんな臭い物、何がおいしいのだろう」と思いました。今は大好きです。

人が作った物の総量

2020年12月29日   岡本全勝

12月17日の朝日新聞科学欄が「人工物の量>生物の量? 100年前はわずか3%、戦後の開発で急増」を伝えていました。

・・・コンクリートやプラスチックなど地球上で人間がつくり出したものの総重量(人工物量)が、植物や動物などの総重量(生物量)を初めて上回ったかもしれない。そんな論文をイスラエルの研究チームが9日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
研究チームは産業や生態学のデータから、1900年以降の地球上の人工物量と生物量の変化を推計した。それによると、20世紀初頭の人工物量は生物量のわずか3%程度だった。だが、第2次世界大戦後、都市開発などで人工物量が急増。50年代半ばに建設資材がれんがからコンクリートへ転換したことや、60年代に道路舗装材料としてアスファルトが登場したことなどが影響した。
一方、生物量は森林伐採や土地利用の変化などで減少。2020年には、地球上の人工物量が生物量である1.1兆トンを上回ったようだとしている。
現在、人工物量は年間300億トンの割合で増えている。これは地球上の人々が、毎週自分の体重以上の人工物量を生み出していることに相当する・・・

すごいことですね。地球に、それだけの負荷をかけているということです。その中には、自然に還らない物質、自然に有害な物質も含まれています。

ネットでの中傷対策

2020年12月17日   岡本全勝

12月11日の読売新聞解説欄「ネット中傷対策へ制度改正」、山口真一・国際大学GLOCOM准教授の発言から。

・・・今回の改正で、悪質な誹謗中傷の投稿者が迅速に特定しやすくなる点は評価できる。投稿者が特定される可能性を意識することで、攻撃的な書き込みを抑制する効果が期待されるからだ。
例えば、女子プロレスラーの木村花さんが今年5月に亡くなり、この制度が注目された後、彼女への攻撃的な投稿の約6割が投稿者本人によって削除された。特定を恐れたためだろう。

企業や個人に批判的なコメントが殺到する「炎上」が増加していると言われるが、実は関与しているのはごく一握りの人だ。2014年と16年に2万~4万人を対象にアンケート調査を実施したところ、1件の炎上で攻撃的な書き込みを執拗しつように繰り返しているのは数人から数十人程度と推計された。1人が数百のアカウントを作って攻撃していた例もある。少数の「極端な人」が多数のアカウントを使い分けて繰り返し投稿しているのが実態といえる・・・

・・・ 日本でも、炎上参加者の6割以上が投稿理由を「許せなかったから」などと回答し、「自分なりの正義感」を抱く傾向がみえる。アンケートでは「ネット上では非難し合っても良い」との回答も目立った・・・

・・・むしろ技術による問題解決に期待したい。例えばツイッターは8月、自らの投稿に返信できる人を制限する機能を導入した。攻撃的な投稿を事前に検知し、「本当にこの内容を送信しますか」と表示して再考を促す仕組みもある。これを使った90%以上が投稿を思いとどまったという調査結果もある・・・

日本語の話し言葉と書き言葉、論理性を

2020年12月14日   岡本全勝

12月12日の日経新聞読書欄、「理想のリスニング」著者の阿部公彦・東大教授の「英語のためにも日本語再考」から。

・・・日本語の話し言葉は英語に比べ「相手との良い関係や場の雰囲気を作るには便利だけれど、議論に必要な安定した論理性や表現が十分ではない」という。いっこうに当を得ない一部国会議員の質問や答弁が典型例だ。
雄弁術の発達した西欧語は往々にして「話し言葉がそのまま書き言葉として通用するくらいの様式性を備えている」。日本社会が西欧発の制度を土台にしている以上「日本語でも書き言葉に近い話し言葉を育てていく必要があるのではないか」・・・