カテゴリーアーカイブ:著作と講演

読売新聞「復興脱税」に発言が載りました

2021年7月13日   岡本全勝

7月13日の読売新聞社会面「復興脱税 特需の裏で 下」に、私の発言が載りました。
記事は、福島での除染事業で工事を引き受けた会社の幹部が、下請け会社から多額の接待を受けるだけでなく2億円もの金銭を受け取っていたという事件についてです。

通常の利益のほかに2億円もの利益が出るとは、常識では考えられないことです。どうしたら、公共事業でそれだけの「利益」が出るのか。そしてそれを秘密裏でできるのかが、不思議です。どこにそのからくりがあるのか、役所もゼネコンもそれを明らかにしてほしいです。そうでないと、国民の公共事業に対する疑念はなくなりません。

私の発言は、これらの事業が全額国費でまかなわれ、被災自治体の負担がなかったことについてです。
・・・元復興庁次官の岡本 全勝 氏(66)は、この仕組みが費用を膨張させたと指摘し、「各事業に自治体負担を5%でも入れておけば、市街地整備や道路造成などについてより丁寧な議論が行われ、費用が削減できただろう」と振り返る・・・

ただし、正確には次のように考えるべきだと思います。
1 原発災害での復旧は、加害者である東電と国の責任です。よって、除染経費に(賠償済みの帰還困難区域を除く)、地元負担を求めるのはおかしいです。
2 津波被災地での公共施設復旧については、ほかの災害の例からしても、地元負担を求めて当然です。どの程度なら負担できるかは、検討しなければなりません。
3 原発被災地での公共施設復旧については、1に準ずるのでしょう。復旧以上の工事については、議論の余地があります。

連載「公共を創る」第86回

2021年7月9日   岡本全勝

連載「公共を創る 新たな行政の役割」の第86回「社会の課題の変化―自由な社会で重要な他人とのつながり」が、発行されました。前回に続き、引きこもりが増えた背景として、生きづらい社会について説明しています。

他人から干渉されない自由は楽しいものですが、他方で、自分で選ばなければならないという「つらさ」も伴っています。しかも、何でも自由に手に入るものではなく、自らの力量や努力によって制約があります。うまくいかないときに、自由は重荷になります。
さらに日本では、「世間の目」という縛りがあります。自由な行動を世間が許さないのです。「我が道を行く人」にとっては負担ではありませんが、「繊細さん」にはつらいことです。

人とのつながり、社会での居場所が、孤立を防ぎます。しかしそれは、待っていても与えられるものではなく、自分でつくらなければなりません。各種の中間集団は、その機会を提供します。血縁、地縁、社縁などが薄れたいま、社会での新しいつながりをつくる必要があります。
他方で、孤独や孤立に悩む人に相談窓口をつくること、その人たちを発見して支援することも重要です。

経済同友会大震災シンポジウムに登壇

2021年7月4日   岡本全勝

今日7月4日は、仙台で開かれた「全国経済同友会東日本大震災追悼シンポジウム」で基調講演をしました。全国各地の経済同友会の方が参加されました。

経済同友会は、このホームページでも紹介しているように、発災直後から10年にわたり、被災地の復興を支援してくださっています。会員から集めた多額の寄付金を、被災した実業高校の実習備品購入などに支援してくださいました。金銭支援だけでなく、人材育成にも協力してくださいました。「IPPO IPPO NIPPON プロジェクト

また、毎年被災地を訪れ、政府に向かって提言を出してくださいました。私も何度も同行し、現地で説明をしました。経済界のオピニオンリーダーが、復興に関心を持ち、理解してくださることは、ありがたいことです。よい意味での「世論工作」でしょうか。
今日は、そのお礼と、今後の期待をお話ししました。お世話になった方々とも、久しぶりにお会いでき、お礼を言うことができました。また、それ以外の話も聞くことができました。シンポジウムはオンラインでもできますが、それ以外の話は対面でないとやりにくいですね。

そのほかの討論でも、いろいろと勉強になる話がありました。被災した企業の直後の対応、そこでの気づきなど。いくら事前に備えても、想定外が起きます。その際に、社長が取るべき行動、現場が取るべき行動、そして現場が社長の指示を待たずに行動する社風など。今日勉強したことは、いずれ報告しましょう。

連載「公共を創る」第85回

2021年7月2日   岡本全勝

連載「公共を創る 新たな行政の役割」の第85回「社会の課題の変化―増える引きこもりに居場所の確保を」が、発行されました。前回に続き、孤立の具体例として、引きこもりを説明しています。
彼ら彼女らの内面は、他者からはわかりません。私の読んだ本や見聞から、孤立問題として説明しました。
どのような原因で、引きこもりが起きるのか。本人は、何に困っているのか。何が救いになるのか。そのような状態に追い込む日本社会の「欠点」などを説明しました。
学校や会社などでうまくいかなくなり、居場所がなくなって、引きこもりになるようです。相談できる人がいないことで、一人で悩みます。学校や会社以外の逃げ場、複数の居場所があれば、引きこもりは防げます。

NHKウエッブサイトに、「つらくても相談なんてできないよ 13歳僕の叫び」(6月28日掲載)が載っていました。合わせてお読みください。

とうほくNPOフォーラム登壇2

2021年6月28日   岡本全勝

5月26日に登壇した「とうほくNPOフォーラムin南相馬2020」の開催報告が、掲載されました。私の基調講演

なお、主催者である、@リアスNPOサポートセンターから、被災者の見守り事業の実績を載せたサイトを教えてもらいました。関心ある方は、ご覧ください。
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