カテゴリーアーカイブ:著作と講演

日本記者クラブ登壇「政と官」3

2021年6月14日   岡本全勝

日本記者クラブ登壇「政と官」の続きです。
記者クラブのサイト「会見レポート」に、倉重篤郎 ・毎日新聞社客員編集委員が「成熟社会の方向性提示を」を書いてくださいました。私の主張を、簡にして要を得た報告にしてくださっています。

最後に、次のような文章があります。
・・・説得力ある分析と提言だったが、官邸人事権に対する忖度問題についても老練な見立てを聞きたかった・・・

そのような論点もあるとは考えていましたが、まずは政と官問題の構図を示そうと思いました。もう一つは、報道されているような「事案」が実際はどのような形で行われているか知らないので、無責任な発言を慎んだからです。
あえて言えば、私が提示した「政治家が官僚を使いこなしていないのではないか」の事例でしょう。それは、政治家からの説明を待ちたいです。
私の今回の「問題の整理」をたたき台として、おかしな点の批判はもちろん、建設的な議論を積み重ねていただきたいです。

連載「公共を創る」構成再検討

2021年6月10日   岡本全勝

例によって、連載「公共を創る 新たな行政の役割」の執筆状況、苦難の報告です。
ひとまず、7月掲載分を編集長に提出し、続き第4章1(2)の残りに着手しています。それと並行して、第4章1(3)、第4章2、3に盛り込む項目も、随時見なおしています。
執筆を開始する際に、粗々の全体の構成を考えました。目次をつくり、これまでに書きためた文章などを、ひとまずその目次に沿って並べてあります。また思いつく度に、それらをこの素材集に放り込んであります。他方で、執筆する過程で、「ここで書いた方がよいなあ」と思う項目を、素材集から引っ張り出し、前倒しで登場させてています。

当初作った目次も、書いていくうちに、話の展開や分量が想定から外れ、見直しが必要になります。ところで、これもなかなかやっかいな作業です。分量が多いのと、話が広がって、そう簡単に整理できないのです。
文章をあっちに持っていったり、こっちに持ってきたり。その作業は、パソコンで簡単にできるようになったのですが。頭の整理は、パソコンは代わってくれません。早起きしたときなど、頭のさえているときに、何度もやり直しています。よって、「全体の構成」は、当初に比べ変わっています。
原稿執筆の前に、これをきちんとしておかないと、執筆はできません。

連載「公共を創る」第82回

2021年6月5日   岡本全勝

連載「公共を創る 新たな行政の役割」の第82回「社会の課題の変化―雇用形態格差がもたらす貧困と不安」が、発行されました。前回に続き、格差問題を取り上げています。
現在の格差は、非正規雇用の増加によってもたらされています。それは、いったんは消滅したと思われた「階級」が、再び出現したと見えます。所得や資産の差だけではなく、学歴といった文化資本や人脈といった社会関係資本でも、大きな差が付きます。そしてそれは、ある人の一生を決定するだけでなく、子どもにも相続されます。

ところで、昭和後期は現在より貧しく経済格差もあったのに、不安が目立ちませんでした。それはなぜか。前の希望と後ろの安心があったからです。それが小さくなったことが、不安を大きくしています。

連載「公共を創る」執筆状況報告

2021年5月31日   岡本全勝

恒例の、連載「公共を創る 新たな行政の役割」の執筆状況報告です。
続きを書き上げ、右筆たちに手を入れてもらい、編集長に提出しました。第4章1(2)「新しい不安への対応」のうち、孤立についてです。

2006年に内閣官房で再チャレンジ室長を務めて以来、孤立や生きづらい社会に、関心を持っていました。新聞記事やいくつかの関連書に目を通していたのですが。いざ、このような視点で文章にしようとすると、知見が足りません。もちろん、私はこの分野の専門家でなく、行政を語る視点として、孤立を取り上げているのですが。
ひとまず書き上げ、右筆たちに意見をもらいました。たくさん意見をもらいました。一部は、ズタズタにされました。ありがたいことです。

連載「公共を創る」第81回

2021年5月29日   岡本全勝

連載「公共を創る 新たな行政の役割」の第81回「社会の課題の変化―子どもと定住外国人の格差問題」が、発行されました。前回に続き、格差問題を取り上げました。今回は、子どもの貧困と定住外国人です。

非正規労働者の問題とともに、社会に衝撃を与えたのが、子どもの貧困です。子どもの貧困率は14%、7人に一人です。30人学級だと、1学級に4人もいます。子どもにとって、同級生の中で衣類や持ち物で貧しいことは、つらいでしょう。そして、教育を通じて、学歴や就職にも格差が続きます。機会均等ではないのです。
定住外国人と従来の住民との格差も心配です。日本の中に、2つの国民、2つの国ができてしまいます。その子どもたちは、学校に行かず孤立している場合も多いのです。