カテゴリーアーカイブ:生き様

よい単語を探す

2022年6月23日   岡本全勝

このホームページを書いたり、原稿を書いたりするときに、良い単語が浮かばなくて難儀することがあります。

例えば読んだ本を紹介する際に、「面白い」とか「興味深い」と書きたくなるのですが、これでは紹介になりませんよね。漫画のように笑えるのか、小説のように引き込まれるのか、学術論文のように分析が鋭いのか。
「面白い」という表現は、話し言葉ではよく使います。分かりやすいのですが、多義的で、思っていることが正確に伝わらないのです。他に適切な言葉がないか知恵を絞り、なかなか出てこなくて、自分の語彙の貧弱さを嘆きます。
学者や小説家、記者さんたちも、毎日、私と同じように悩んでいるのでしょうね。そこに、力量が表れるのでしょう。

この文脈とは少し異なりますが、「環境」もよく使いつつ、多義的なので困ります。「環境」と聞くと、環境省に代表されるような自然環境を思い浮かべます。しかし、それに限らず、仕事をする条件(労働環境)、住居のある空間(住環境)などのように、取り巻く条件やおかれた空間を指し示す場合もあります。これは日本語に限らず、英語にあっても、一つの単語がたくさんの意味を持つ場合があります。
ところで、「自由」は、日本古来では勝手気ままを意味し、西洋語を翻訳する際に拘束を受けず自らの責任で行動する意味を持たせたようです。

いろいろお呼びがかかります

2022年6月21日   岡本全勝

今日は、サントリーみらいチャレンジプログラムの審査のために、福島市に行ってきました。
ありがたいことに、いろんな所からお呼びがかかります。最近では、6月10日は立命館大学で講義、13日は福島市で福島県の催し物、14日は神戸防災技術者の会で講演のため神戸市へ。17日は新聞社の取材が2件。明日は、ある会社で幹部研修の講師を務めます。
そのほか、相談に乗るために面談が3件。私に「話を聞いてもらったら安心しました」というようなことなのですが。それも含めて、昼と夜の意見交換会が続きます。

問題はまとまった時間が取れないので、連載原稿の執筆が進まないことです。右筆の多大なる協力を得て、7月14日までゲラになっています。ところが、その次の分の執筆が進んでいないのです。新幹線中や、早起きして、頑張りますわ。

今年の夏椿も終わり

2022年6月19日   岡本全勝

わが家の玄関横の夏椿。今年は元気よく、たくさんの花を咲かせてくれました。毎日10数輪も開いたのですが、そろそろ終わりのようです。
一日花なので、はかないです。

夏椿が咲きました」で書いた、もう一つの椿の剪定。刈り込みすぎたかなと思って、お向かいのお師匠様に伺いを立てると、「よいのじゃないですか」と合格点をもらいました。
「葉ではなく、枝を減らすように元から切ったら、こんなにさみしくなりました」と弁解すると、「まだ枝が混み合っている」との指導をもらいました。様子を見て、再度挑戦するか、来年頑張ります。

「知ってる、知ってる」

2022年6月18日   岡本全勝

原研哉著『低空飛行ーこの国のかたちへ』(2022年、岩波書店)の14ページに、次のような文章があります。
「情報過多と言われる今日、人びとは何に対しても「知ってる、知ってる」と言う。英語で言うと「I know! I know!」。ウイルスについても、ヨガについても、ガラパゴス諸島についても・・・。なぜか「知ってる、知ってる」と二回言う。しかし何をどれだけ知っているのか。情報の断片に触れただけで知っているつもりになっているように見える。」

指摘の通りです。なぜか「知ってる」を二回繰り返すのですよね。それは「知ってる」とゆっくり一度言うのと、意味が違うのでしょう。そして若い人にとって、知人との会話で「知らない」というのは、勇気が要ることかもしれません。

そして、次のような文章が続きます。
「だから今日、効果的なコミュニケーションは、情報を与えることではなく、「いかに知らないかを分からせる」ことである。既知の領域から未知の領域へと対象を引き出すこと。これができれば人びとの興味は自ずと呼び起こされてくるのである。」

インターネットとパソコン、スマートフォンの普及によって、膨大な情報を瞬時に得ることができるようになりました。しかし他方で、それらの機器と情報の虜になっていることも多いです。送られてくる情報を追いかけることで精一杯になり、またそれで満足することで、自ら考えることがなくなります。それは情報と時間の消費(浪費)であり、学習や思考ではありません。

オクラホマミキサー

2022年6月12日   岡本全勝

オクラホマミキサーって、覚えていますか。フォークダンスです。
私は、中学校の体育の時間と、高校の学園祭でやりました。中学では、友人が「女の子と手をつなぐのは嫌だ」と言って、先生に叱られていました。高校では「あの人と踊れるのかな」と胸がどきどきしました。相手の女性は、一人飛ばしでしたよね。

6月5日の日経新聞文化欄、講談師の神田茜さんの「オクラホマミキサー」を読んで思い出したのです。あのメロディーも、そして曲が終わる際の「チャンチャン」も。
神田さんが上手に、若い男女の気持ちを書いておられます。「思春期に初めて手をつないだフォークダンス」と。占領軍が「健全な男女関係」を築くために導入したとも。
オクラホマミキサーとは振り付けの名前で、曲の名前は「藁の中の七面鳥」というのだそうです。

「好きな男の子と手をつなげるかもしれない」と頭がいっぱいになった神田さんは、当日、男女の人数あわせで男子の列に入れられ、好きだったM君とは手をつなげなかったのです。