カテゴリーアーカイブ:生き様

50年前、50年後

2023年9月4日   岡本全勝

週末に、もうじき1歳になる孫の乳母車を押して、散歩をしています。ふと思いました。この子が30歳になるときには、2052年、50歳では2072年、80歳になると2102年です。

私が今68歳です。50年前に大学に入り、卒業後は官僚を務めてきました。50年というと半世紀。長く感じますが、過ぎてみると短かったです。同じ50年でも、未来は長く感じ、過去は短く感じるようです。
採用されたとき23歳の青年にとって、事務次官や局長は雲の上の人であり、えらい年上でした。でも当時の次官や局長は55歳くらいです。今になると、68歳の私からは、「55歳は、まだまだ若いなあ」と思ってしまいます。

人間は、自分を中心に、自分の物差しでしか見ることができないのでしょう。
100年前は、遠い昔です。例えば今年は、関東大震災(1923年)から100年です。私は1955年生まれなので、遠い昔のこと、しかも戦前の出来事でした。亡くなった父は1921年生まれですから、父にとっては記憶がないにしても、同時代のことでした。

『中世ラテン語の辞書を編む 100年かけてやる仕事』

2023年9月1日   岡本全勝

中世ラテン語の辞書を編む 100年かけてやる仕事』(2023年、角川ソフィア文庫)を本屋で見かけて、買いました。「このような内容の本を読んだことがあるなあ」と思い、目次を見て、ぱらぱらと目を通しました。「読んでなかったか。じゃあ買おう」と決断。

読み始めると、記憶が戻ってきました。「やはり読んだはずだ」。で、このホームページで検索してみると、出てきました。「100年かけてやる仕事
内容のほとんどは忘れていました。まあ、「2度読んだのだ」と思えばよいのですよね。

このような本は、私の分類では、「貯蓄の読書」か「消費の読書」に当たります。よしとしましょう。「生産の読書、消費の読書、貯蓄の読書

アサガオ花盛り

2023年8月27日   岡本全勝

8月5日から少しずつ咲き出した、玄関横のアサガオ。先週から、花盛りです。毎朝、10も20も咲かせています。白、紺、赤、赤紫。きれいなものです。

種をまいて、水やりを欠かさないと、花を咲かせてくれます。小学生にも、無精な爺さんにも育てることができる、良い花ですね。しかも、来年のための種もつけてくれます。

高円寺阿波踊り

2023年8月26日   岡本全勝

8月26日27日と、高円寺阿波踊りが開かれています。25日金曜日夜から、前夜祭が始まりました。
徳島の阿波踊りを元祖とし、正統的なものと、近代的・都会的に編曲された音楽もあります。何と言っても、ドラムの連打が激しいです。今日も見に行きましたが、すごい人出です。そして、踊っている人たちのうれしそうな顔。「踊りは~やめられない~」という台詞の通りです。
高円寺近辺の連だけでなく、広く都内からも出場しています。家族や関係者と思われる人たちが、連のあとをついて歩き、ひと躍り終わるとそのはじけようの大きなこと。踊りは、人を楽しくしますね。

我が家は、演舞場(商店街)と通りを一つ隔てていますが、大きな音が響いてきます。演舞場への通路となっているので、通行人も多いです。夜8時に終わって静かになると、ほっとします。

ひどい上司と憎めない部下と2

2023年8月25日   岡本全勝

ひどい上司と憎めない部下と」の続きです。今日は、小道具編です。

課長補佐の私は、ある時期は国会議員への説明で議員会館を飛び回り、講演会などもこなしていたので、席を空けることも多かったのです。そこで、部下たちが相談したい資料を私の机に提出しておいてもらって、あとで目を通すこともありました。
小学校の時に先生に捺してもらった「よくできました」というゴム印を覚えていますか。「よくできました」ゴム印。遊び心もあり、それを捺して書類を返却していました。文房具店で買ってきたゴム印は5種類が入っていて、「たいへんよくできました」「よくできました」のほかに「もうすこしです」や「がんばりましょう」などもありました。

最初の頃は、「たいへんよくできました」か「もうすこしです」を捺していたのですが。ある職員(県から派遣されていた職員)が私に説明しながら、「補佐、これを捺しましょう」と言って、勝手に「たいへんよくできました」を自分で捺しました。憎めない職員です。今は副知事をしています。
その後いつの間にか、「たいへんよくできました」以外のはんこは、行方不明になりました。そして、残った「たいへんよくできました」を、職員が自分で捺すようになりました。

もう一つ小道具の話です。
私はプロ野球、近鉄バッファローズのファンで、机の上に小さなマスコット人形などを飾っていました。ある日出勤すると、机の下に落ちていて、しかも壊れています。
「なんやこれは」と言うと、あの係長が「補佐の厳しさに耐えかねて、自ら身投げをしたのではありませんか。かわいそうな人形です」と、真面目に説明してくれました。

「こやつが遊んでいて、あるいは鬱憤晴らしで壊したな」と推測しましたが、そこまで堂々と言われると、反論のしようがありません。職員が壊れる前に、人形が身代わりになってくれたのです。
多分、他の職員は笑っていたでしょうね。
彼らのおかげで、仕事は大変でも、風通しの良い職場だったと思っています。