カテゴリーアーカイブ:人生の達人

三種の鈍器

2019年11月5日   岡本全勝

11月5日の読売新聞朝刊1面コラム「編集手帳
今年のノーベル賞化学賞を受賞した吉野彰先生は、「三種の鈍器」を考えたそうです。備えておきたい3つの高価なものを、「三種の神器」とたとえます。私が子供の時は、洗濯機、冷蔵庫、テレビでした。

先生の考えた鈍器は、その逆です。既に発明されて古く、いずれ新しい技術に取って代わられると考えられるもの。先生が考えたものは、レコード、銀塩フィルム、ニッケル充電池でした。それぞれ100年使われていました。そこで、新しい充電池を考えました。

良い発想法ですね。私たちの職場でも、適用できます。役所に共通する三種の鈍器は、会議、パソコン、資料作りです。拙著「明るい公務員講座 仕事の達人編
このほかに、あなたの職場の三種の鈍器は、何でしょうか。それを見つけて、変えてください。

プロの仕事、みんなと一緒につくる

2019年11月1日   岡本全勝

10月28日の朝日新聞夕刊、凄腕しごとにんは、真島悟さんの「プロデュースした通販番組、1万5000本」でした。
・・・ケーブルテレビなどで見られる通販番組「ショップチャンネル」。24時間365日生放送の番組を取り仕切るセールスプロデューサー(SP)を務める。出演者が商品を紹介するスタジオから離れた副調整室から、商品紹介の切り口を臨機応変に変え、指示を出す仕事だ・・・

・・・前職は高級紳士服店の販売員だった。ある日、同僚の代わりに常連客に対応すると「会社に来てくれないか」と名刺を差し出された。当時のジュピターショップチャンネルの社長による一本釣りだった。
「なぜ買うのに迷っているのか」「どんな情報が欲しいのか」を常に想像するのは、前職で培った接客の経験が大きい。
それでも入社当初は苦労の連続だった。生放送中、多くの情報を伝え過ぎ、怒った出演者にインカムを外されたことがある。ベテランの出演者や制作スタッフにあれこれ口を出して煙たがられたこともあった。(インカムとは、ウィキペディアによると、移動しているスタッフへの一斉指令が必要な業務で使用される構内電話。ヘッドセット付きトランシーバーだそうです)

先輩の仕事ぶりを観察し、自宅でも過去の番組を研究した。職場や飲み会の席で積極的に話しかけるうち、徐々に本音を聞けるようになり、番組づくりに対する一人ひとりのこだわりを知った。「自分にできることは限られている。先輩の力を借りていい番組を一緒に作るにはどうしたらいいかと考えるようになって、肩の力が抜けた」・・・

本を読む人、読まない人

2019年10月30日   岡本全勝

10月27日から11月9には、読書週間です。他方で、この時期には、本を読む人が減ったという記事が報道されます。

読売新聞の調査によると、この1か月で本を読んだ人の割合は47%です。2人に1人ですね。この数字は、この20年間、ほぼ変わっていません。
問題は、1995年に比べ、20代から30代の若者が、本を読まなくなったことです。スマホに負けているのでしょうね。

全国大学生協連合会の調査では、1日の読書時間がゼロの大学生は、約5割です。2010年には34%だったそうです。
まあ、驚く数字ではありません。大学が勉強をしたい人が行く場所から、 勉強が嫌いでも親が金を出してくれるので行くレジャーランドになって久しく.。進学率は、6割になっています。日本人全体の傾向と、同じ結果が出るのでしょう。

猫背近視製造機

2019年10月28日   岡本全勝

「猫背近視製造機」って、なんだか分かりますか。
先日、知人との飲み会で、スマートフォン批判で盛り上がりました。朝の電車中で、多くの人がスマートフォンの操作に没頭していること。その多くは、ゲーム、漫画、映画を見ていること。周囲に気配りできず、自分の世界に浸っていることなどです。
いつも、同じことを言っていますが。「丸ノ内線の新しい決まり」「君は間違っていない、しかし

もう一つの批判は、姿勢が悪くなることでした。小さな画面を注視するので、猫背になっています。さらに、近視も心配です。
NHKウエッブ「私たちの目が危ない “近視クライシス”

ある人曰く、「無言人間製造機です」とも。そうですね、満員電車で、無言で人をかき分けて降りていきます。一声「降ります」と声をかければよいのに。

新採職員の離職率

2019年10月26日   岡本全勝

2016年の卒業者のうち、就職後3年以内に仕事を辞めた人の割合は、大学卒業者は32%、高校卒業者では39%だそうです。(10月21日、厚生労働省発表共同通信ニュース
大卒では、1年にほぼ1割ずつ辞めて、2年で2割、3年で3割です。産業別の離職率は、宿泊業・飲食サービス業が50%、生活関連サービス業・娯楽業の47%、医療・福祉や小売業も離職の割合が40%近いです。
企業の規模別では、5人未満が58%で、規模が大きくなるに従って離職率が低くなっています。
高卒では、1年で約2割、2年で約3割、そして3年で約4割の人が辞めます。かつては、5割もの人が3年で辞めていました。半数です。

就職内定率が、大きくニュースとして取り上げられます。しかし、高卒で4割、大卒で3割の人が、3年で辞めていることを考えると、内定率の少々の変動より、こちらの方が問題です。それは、社会にとっても、各会社にとっても大きな損失ですが、本人にとってはもっと深刻です。
学生の就職率や内定には、学校も積極的に関与していますが、一度就職して辞めた人には、どのような支援があるのでしょうか。ハローワークでは、どのような扱いになっているのでしょうか。