カテゴリー別アーカイブ: 最近の執筆

最近の執筆

令和元年の回顧2、執筆・講演など

令和元年の回顧、その2は執筆活動についてです。(その1

連載「明るい公務員講座」のうち管理職入門編を、3月に『明るい公務員講座 管理職のオキテ』として出版しました。「明るい公務員講座」シリーズの第3作です。
第1作、第2作と共に、そこそこ売れているようです。「職員に読ませています」と言ってくださる首長さん、100冊単位で買ってくださる自治体もあります。「後輩に勧めています」という職員も。この本を読んで、少しでも悩む課長が、あるいは部下に嫌われる課長が減るとうれしいです。

連載は分野を変えて、「公共を創る」を始めました。「第1章大震災の復興で考えたこと」に続き、「第2章暮らしを支える社会の要素」を書き続けています。4月から始めて、早いもので29回になりました。
とはいえ、毎回の執筆に、難渋しています。書きたいことはたくさんあるのですが、うまく文章にならないのです。
こんがらがったスパゲッティ状態です。わかりますかね、この表現は(笑い)。赤や白や黒の色とりどりの麺が絡み合って、皿の上だけでなく、私の目の前の空中を渦を巻きながら漂っている印象です。そこから、同じ色の麺をより分けて、一皿に盛るのです。
右筆1号と2号の助けを借りて、主張や論旨を整理しています。

新聞には、4月12日の読売新聞夕刊「言葉のアルバム」に、「閻魔様の前で胸を張れるか」を取り上げてもらいました。頂いた原画は、執務室に飾ってあります。

講演にも、たくさん呼んでいただきました。主題は、明るい公務員講座、働き方改革、これからの自治体、復興などです。総務省、財務省、農水省にも呼ばれました。来年の予約も、いくつか来ています。

このホームページの加筆も、続けています。昨年のこの時期に、閲覧者は297万人余りでした。1月に300万人を達成し、今日は3,269,000人余り。もうすぐ327万人です。1年間に、延べ30万人です。つまらないページにお付き合いいただき、ありがとうございます。
その3へ続く。

平成30年の回顧2、執筆・講演など

平成30年の回顧、その2は執筆活動についてです。(その1

今年の成果の第一は、日経新聞夕刊コラム「あすへの話題」の連載でしょう。1月から6月まで半年間、25回にわたって掲載されました。
もう半年経つのですね。多くの方から、「読んでいます」「面白いですね」と言ってもらえました。「新聞を使って、3度もキョーコさんをヨイショするとは」という批判もいただきました。

新聞では、5月23日の毎日新聞「論点 国家公務員の不祥事」に、私の発言「現場の声 政策に生かせ」が載りました(補足)。7月4日の日経新聞の特集「ゆがむ統治、私の処方箋」に、「霞が関、政策勝負」が載りました(補足)。官僚機構の機能不全、官僚の不祥事は、残念なことです。信頼を回復するには、努力と時間がかかります。

連載「明るい公務員講座」のうち、実務上級編を3月に『明るい公務員講座 仕事の達人編』として出版しました。『明るい公務員講座』とともに、よい売れ行きのようです。ありがとうございます。第3弾となる課長編を編集中です。

慶應大学法学部での講義は、引き続き、地方自治論Ⅰ、Ⅱと公共政策論を行いました。春学期の1週間に2コマの授業は、楽ではありません。秋学期は、週に1コマです。毎回、何をどのように話すか考えなければなりません。講義ノートや配付資料の見本はあるのですが、レジュメも資料も作り替える必要があります。地方自治論Ⅱを1月に終えると、慶應大学講師の契約は終了です。
講演会も、たくさんこなしました。最近は復興の話とともに、明るい公務員講座についての依頼が多いです。

このホームページは、270万人近くで今年を迎えました。現在、297万人余りで、もうすぐ300万人になります。よく続いたものです。今年は、700件近く記事を書いたようです(この表紙の右欄)。
「官僚は何を考えているか、後輩たちに先輩は何をしているかを伝えたい」と考えて、このホームページをつくりました。私の日記でもあり、過去に書いたことの検索には重宝しています。
一般の方には面白くない内容ですが、毎日600~900人の方が見てくださいます。ありがとうございます。
その3へ続く。

平成29年の回顧2、執筆など

平成29年の回顧、その2は執筆活動についてです。(その1

2015年11月から始めた「明るい公務員講座」は、「初級編」35回、「中級編」42回の連載を終えました。よく続きましたねえ。2年間、毎週休まずに続けました。我ながら、えらい。
初級編の一部は、2月に『明るい公務員講座』として出版しました。好評で、4刷りまで出ました。ありがとうございます。初級編の残りと中級編の一部を編集して、『明るい公務員講座2』を出版する予定です。その作業を進めています。ご期待ください。
執筆活動については、右筆に感謝しなければなりません。私がええ加減に書いた文章を読んで、人様に読んでもらえる状態に加筆してくれるのです。
このテーマでの講演の依頼もいくつか、こなしました。
1月から、新しいコラムの連載を始めます。その原稿も、執筆中です。

4月から、久しぶりに、慶應大学法学部で講師を務めています。春学期は、地方自治論Ⅰと公共政策論、秋学期は地方自治論Ⅱです。以前の講義ノートが使えないと分かり(時代は進みます)、準備に苦労しながら、講義を続けました。朝9時から熱心に聞いてくれる学生が、励みです。

このホームページの執筆も、ほぼ毎日、続けました。平成28年11月に、社長に作成ソフトを入れ替えてもらいました。「見やすくなった」と好評です。スマートフォンでも見ることができるのです。出張先でも、携帯パソコンを持っていけば加筆できるので、福島のホテルでも、加筆しています。
「最近は、新聞記事の紹介が多いですね」との意見もあります。そうですね。近年は、復興の「実況中継」が多かったのですが、津波被災地では完成に近づき、原発被災地では方向性が出たので、大きな動きが減りました。それが一つの理由です。まあ、毎日、そんな面白い出来事はありませんわ。

訪問者は、昨年12月に250万人でした。もうじき、270万人になります。つまらないページにお付き合いいただき、ありがとうございます。その3へ

平成28年の回顧2、執筆

回顧の2つ目は、執筆や講演です。
3月に、『東日本大震災―復興が日本を変える』を出版しました。私が5年間に考え、実行したことの集大成です。発災直後のこれまでにない対応と、復興過程での新しい挑戦の記録だけでなく、社会を構成するには官共私の3つが必要なことを書きました。さらに視野を広げて、福祉サービス提供国家から安心保障国家への転換も主張しました。これらは、これまで考えていたことなのですが、少々欲張りましたかね。

2015年11月から連載している「明るい公務員講座」は、「初級編」が2016年9月まで35回になりました。引き続き「中級編」に入り、10回を重ねました。いろんな人から「読んでますよ」と、好意的な反応をいただきます。ありがとうございます。お休みすることなく、毎週の連載を続けることができたことは、褒めてやりたいですね。原稿に手を入れてくれる右筆にも、感謝しなければなりません。
「初級編」は本にして出版する予定で、編集と校正をしています。乞うご期待。
このほかに雑誌などへの寄稿の他、講演会もたくさんこなしました。
連載はしばらく続く予定ですし、既にいくつかのフォーラムなどへのお呼びもかかっています。声がかかるのは、ありがたいですね。ホイホイ引き受けては、後で難儀するのですが(苦笑)。

このホームページも、懲りずに執筆を続けました。表紙の右のアーカイブを見ると、記事は1年間で500本を越えています。実は古いホームページから移植していない記事(10月分)があるので、数字はもう少し上がるのですが。つまらない記事に付き合ってくださっている読者に、感謝します。訪問者は、累計250万人を達成しました。
9月にはURLが変わり、11月には作成ソフトを入れ替えました。これで、外からも加筆できるようになりました。6年間使った前のソフトと、「設計思想」「仕組み」が違うので、少々とまどっています。社長の指導の下、徐々に慣れてきました。まだ、前のホームページから移植できていないページがあり、目次など作成していないページがあります。順に作りますわ。

書こうと思っている論文・書きたい論文

「政策の統合と責任」
個別の政策を充実拡大しても、それが国民の満足につながらないこと。また、日本の政治と行政において、政策の「統合」が行われていないことを、議論したいと思っています。あわせて、「政策」が最後まで「責任を持たれない」ことについても。

「民主主義の制度と運用」
平成14年秋に、ヨーロッパの自治体を視察してきました。同じ「地方自治」という制度が、いかに違って運用されているかに驚きました。それは、日本の政治全体に言えそうです。違う伝統と文化(コンテクスト)に「移植」された場合に、異なって運用され機能するということです。例えば、今、世界でもっとも古い成文憲法は、日本国憲法だそうです。50年以上にわたって、一度も書き換えたことがありません。

「財政調整制度の機能と思想」
地方交付税制度がどのような思想に支えられて、50年機能したか。また変化してきたかを、大きな観点から考えてみたいと思っています。これは、当分の間、構想を温めます。