カテゴリーアーカイブ:生き様

暮らしの場と暮らし方

2007年1月13日   岡本全勝
12月で、新居に移って1年が経ちました。それもあって、渡辺武信著「住まい方の思想」「住まい方の演出」「住まい方の実践」「住まいのつくり方」(それぞれ中公新書)を、読み返しました。寝る前に布団の中で読む本は進むのですが、書斎での難しい本は進みませんねえ。結果として、新書と文庫本、エッセイのたぐいしか読めません。
さて、家を建てるに際し、いろんなハウツー本も読みました。それはそれなりに役に立った(役に立たなかった)のですが、そのようなハウツーより、記憶に残った本、なるほどと思ったのが、これらの本です。
先生の主張は、「住まいは単に住む場所でなく、その人の人生観の表現である」と、要約したらいいでしょうか。「私の場所」をつくることだとも、おっしゃってます。良い住まい、住みよい住まいとは、業者がいくら金をかけても、高い家具を置いてもできるものではなく、住人がそこでどのような生活を送るかによります。ただ広ければいい、というものではないのです。「狭苦しい」(狭楽しい)ということも、おっしゃってます。まあ、そこそこの面積は必要ですが。住まいは、ものとしてみれば、大きな箱であり調度品です。しかしその容れ物が問題なのではなく、そこにできる隙間が重要だと主張されます。そうですね。そこで、どのような時間を過ごすかですから。となると、重要なのは入れものである家でなく、その中での住人の生活の仕方になります。ハードウエアでなく、ソフトウエア、コンテンツです。
もっとも、私も若いときは、1年のほとんどを仕事場で過ごし、家には寝るだけに帰っていました。そのような暮らしは、本でも批判されています。もう少し、自分の時間を大切にするべきでした。まあ、そんなことを考えることができる歳になった、ということでしょう。でも、書斎がなくても、本は書けるのですよね。私の著作の多くは、食卓で生産されました。
これから家を建てようと考えておられる方だけでなく、暮らし方を考えておられる方にはお勧めです。家を通じた人生論です。もっと他の建築の本も、教養として勉強になりましたが、小さな我が家には縁のないことが多いので、省略します。

2007.01.05

2007年1月5日   岡本全勝

今日は、内閣府と官邸で、官房長官の新年挨拶がありました。前者は内閣府のとしての、後者は内閣官房としての挨拶です。どちらも官房長官が長ですが、組織としては別です。官邸では、内閣官房に所属している組織の職員が集まったのですが、まあ雑多な組織が集まっています。危機管理から拉致問題、行革、分権、構造特区、アジアゲートウエイ、教育再生、私たち再チャレンジと。まだまだあるのですが(このあたりもいずれ解説したいです)。人事院や内閣法制局の方も。おかげで、いろんな方に挨拶できました。
「岡本君、よくまあ毎日あんだけHPを書けるね」と、ある幹部の方から声をかけてもらいました。「えー、忙しい先輩が、あんな拙いHPを見てくださっているのですか」というのが、私の返事です。別の方からは、「結構時間がかかるだろう」とも。「はい。パソコンに向かっていると、あっという間に、30分とか1時間が経ちます。酔っぱらって書くことも多いので、翌朝削除もありましてねえ」。

2007.01.03

2007年1月3日   岡本全勝

元旦は、地元の氷川神社に初詣。今日は、恒例の湯島天神へ。毎年えらく並ぶので、今年は3日に。さすがに、すいていました。いつもは、家族で肉まんと温かいペットボトルを手に、列に入るのですが、今日はそれも必要ないくらいでした。もっとも、家族はだれもついてきてくれず、一人でお参りしました。今年はたくさん頼み事があるので、お賽銭を奮発。神様、よろしくお願いします。もっとも、頼み事が多くて大きいのは、毎年のことですが。
お守りを買ったあと、不忍池を通って、東京国立博物館へ。2日から中国歴史名品展をやっているのですが、これも初日を避けて。それでも休日なので覚悟をしていきましたが、意外と人は少なく、ゆっくりと見ることができました。殷(商)や周の青銅器・玉器などには、いつもながら圧倒されます。しかし、今回の展示はテーマなく、何でも少し並べてあるといった感じでした。ややがっかり。長谷川等伯の松林図屏風は、いつ見ても良いですねえ。
正月休みも、もう終わりですね。東京は天気にも恵まれました。みなさん、よいお正月を、過ごされたことと存じます。私は、原稿の加筆、講演や講義の準備、頼まれていたメモの作成、本読みなどで終わりそうです。お酒も控えめにしたのですが、ゆったりとしていると、時間は早く過ぎますね。いただいた年賀状には、「HP楽しみにしています」のほか、「次の著書を待ってます」「新しい本はまだですか」という催促も。すみません。

2007年

2007年1月1日   岡本全勝

あけまして、おめでとうございます。皆様、よいお年をお迎えのことと存じます。東京は、よい天気です。今年が、よい年でありますように。小生は今日で52歳。だんだん、誕生日がうれしくなくなってきます(笑い)。時間を大切に、がんばりましょう。

2006.12.31

2006年12月31日   岡本全勝

2006年も、今日で終わりです。皆さんにとって、今年はどのような年だったでしょうか。私には、次のような1年でした。
(本業)
総務省総務課長として、3回目の通常国会をこなし、7月には内閣府大臣官房審議官に異動しました。新しい仕事は、経済財政諮問会議の事務方です。そのほか、予算編成の基本方針や経済財政の中期展望(作成中)に、少し参画しました。10月からは、内閣官房内閣審議官として、再チャレンジ担当室長も兼務しました。最近は、この仕事が多くの比重を占めています。年末には、その成果として、再チャレンジ支援総合プランを決定することができました。それぞれ、みんなの助けがあってのことです。感謝しています。
職場が変わって、仕事の内容も仕方も変わりました。今度の仕事は地方財政部分はこれまでと重なりますが、それ以外は新しい勉強です。また、内閣府・内閣官房という組織で、仕事を進めていく上での関係者も、これまでと違います。とまどうこともありますが、人脈も広がりました。官邸に行く回数も増えました。
また、課長と審議官とでは、仕事の仕方が違います。部下に、いかに楽しく、円滑に、短時間・少ない労力で、良い結果を出してもらうかは、同じなんですが。引いたり、押したり、待ったり・・・。慣れてはいますが、日々いろんなことが起きますからね。
審議官へは昇任なので、めでたいことです。しかし、それだけ歳を取り、退職が近づいてきたということです。「昇任は、退職までの一里塚。めでたくもあり、めでたくもなし」(詠み人知らず)。
(副業)
今年も、一橋大学公共政策大学院で、夏学期の講義をしました。いくつかの講演会にも、呼んでいただきました。毎年連載していた「続・進む三位一体改革」が完結し、「地方財政の将来」(神野直彦編『三位一体改革と地方税財政-到達点と今後の課題』所収)も書きました。
もっとも、講演の回数は減り、原稿の分量も減っています。「三位一体改革」は、1冊の本にしようと思っていたのですが、これも完成せず。反省です。出力低下の原因は、仕事が地方財政を離れたこともありますが、問題関心を地方財政以外に広げすぎていることが大きいようです。少し範囲を限定して、集中する必要があります。
ところが来年も、ある大学で日本の行政と地方自治を、通年講義(毎週土曜日)する話が進行中です。そうなると、また時間がなくなります。
HPは、今年も書き続けることができました。昨年この時期、カウンターは38万人でした。今日は62万人ですから、延べ24万人の方が見てくださいました。月に2万人平均です。昨年までは、三位一体改革の実況中継がありましたが、今年はそのような盛り上がりもない中ですから、ありがたいことです。ただし、記事の内容がマンネリ化しつつあるので、これも少し考える必要があります。
(暮らし)
今年も病気せず、元気に仕事ができました。ただし、体力が落ちていることは実感します。かつてなら、「日付変更線までに帰るのは男じゃない」といって遅くまで飲んでいたのですが、それが「10時を越えると、新しいイニングに入らない」になり、最近は「いやー、家で飲むのが一番ですね」になりました。もう、明日で52歳ですから。
歳を取ると、時間が経つのが早いです。いろんなことに手を出すからでしょうね。読みたいと思って買った本も、たくさん書斎に積み上がっています。これからは、何を切り捨てるか、持ち時間を有効に使うことを考えなければならないようです。官僚として、少しでもよい日本をつくるために。
今年1年、お世話になりました。来年もがんばりましょう。皆さん、よいお年を。