カテゴリー別アーカイブ: 日記

日記

三位一体改革評価:誰が勝ったか負けたか

今回の三位一体の経緯と成果について、「誰々が勝った、誰々が負けた」といった新聞の解説記事があります。そのような記事に、惑わされてはいけません。そのような記事が出るのは、勝った方がそれをカモフラージュするために、「私の方が負けたんです」と流す「陽動作戦」です。→三位一体改革その3に続く

地方財政対策の流れ

12月18日に、来年度の地方財政対策が決まりました。これは、地方財政全体の歳入歳出の概要を決め、財源不足がある場合には、その対策を決めることです。例年、国の予算の財務省原案が決まる2日前くらいに決まります。今年もそうでした。例年との違いや、地方財政対策の仕事の流れについては、地方財政の仕組み・マクロをご覧下さい。また、国民には、国の一般会計より地方財政計画の方が、そして各市町村の予算の方が影響が大きいのにもかかわらず、マスコミは国の予算ばかりを大きく取り上げること、そしてそれが中央集権を再生産していること、に対する批判については、マスコミ論を見て下さい

相関研究会

今日は、東大の研究会で発表してきました。「予算査定風景の変化に見る日本の行政の変化」です。内山融先生の要求は「財政による行政支配の神話を疑う」でした。数字と私の体験(ここまでは「地方財務」12月号に書きました)とジャーナリストの書いたものを基に、私見を足して発表しました。
「不平等社会日本」(中公新書)で有名な
佐藤俊樹先生が、鋭い質問をしてくださいました。研究会後も場所を変えて、3人で日本社会を議論してきました。別の世界の人と議論するのは、勉強になります。

国際貢献:政治のあり方

昨日(12月9日)、総理が、イラク復興人道支援活動のため、自衛隊と文民を派遣することを決断されました。私は、歴史に残る政治決断だと思います。拙著「新地方自治入門」第10章で、政治のあり方を議論しました。そして、日本は、この50年間「政治をしなくても済んだ」(p307)と述べました。その際に代表例として出したのが、国際社会での貢献と、国内では税負担の増です(p299)。続きは「新地方自治入門」補足・追加その2のページ