カテゴリーアーカイブ:人生の達人

来年の手帳

2017年12月23日   岡本全勝

先日、2018年の手帳を用意しました。早速、決まっている予定を記入。
まずは、慶應大学の出講日を。今学期は1月で終わりますが、4月から新学期が始まります。来年度も、春学期は「地方自治論Ⅰ」と「公共政策論」、秋学期は「地方自治論Ⅱ」を担当します。
今年春学期は、水曜日と金曜日の1時限にしたのですが、来年は金曜日の1限と2限にします。1日で終えようという算段です。金曜日の負担は増えますが。
大学から送られてきた講義日を手帳に書き込むと、2018年だけでは終わらず、2019年1月まで毎週金曜日午前が埋まります。えらい先の話ですね。

そして、既に引き受けている講演会。夜の異業種交流会を記入。しばらく前までは、「1月は夜が入らず楽だなあ」と言っていたのですが、そうでもなくなりました。

新年のはじめに、「まっさらな手帳」をおろす。なんてことは、ありませんね。「まっさらな日記帳をおろす」はありますが。

視野の時間的広さ・ゾウの時間 ネズミの時間2

2017年12月17日   岡本全勝

昨日の続きです。視野の時間的広さ(長さ)を表す表現として、「ゾウの時間 ネズミの時間」が一つの案です。

本川達雄著『ゾウの時間 ネズミの時間』やその他の先生の発言も利用すると、時間は体重の4分の1乗に比例します。体重の4分の1乗に比例するということは、体が16倍大きくなると、時間は2倍ゆっくりと経過することになります。
心臓が1回ドキンと打つ時間は、ヒトはおよそ1秒。ハツカネズミは1分間に600回から700回で、1回のドキンに0.1秒。普通のネズミは0.2秒、ネコで0.3秒、ウマで2秒、ゾウだと3秒かかります。
30gのハツカネズミと3tのゾウでは体重が10万倍違うので、時間は18倍違います。ゾウはネズミに比べ、時間が18倍ゆっくりだということになります。

ネズミが短命でゾウが長生きするだけでなく、「生活の時間単位」が寿命に比例しているのです。心臓のドキンを「1生活秒」とすると、ハツカネズミの「1生活秒」は時計では0.1秒です。人間は「1生活秒」は1秒、ゾウの「1生活秒」は3秒です。
ネズミは細かいことはよく見えるのでしょうが、長期的視点では考えることができないのでしょう。ゾウはその逆になります。セカセカして生きるか、鷹揚に生きるか。

興味深いのは、哺乳類の場合、いろんな動物の寿命を心周期で割ると15億になります。つまり、哺乳類の心臓は一生の間に15億回打つという計算になるのです。
ハツカネズミの寿命は2~3年で、インドゾウは70年近くは生きますが、心拍数を時間の単位として考えるなら、ゾウもネズミもまったく同じ長さだけ生きて死ぬことになるのです。すなわち、ネズミもゾウも、同じだけの生物時間を生きていて(と言っても、本人は比較のしようがありませんが)、早く駆け抜けるか、ゆっくりと生きるかの違いなのですね。

視野の時間的広さ・ゾウの時間 ネズミの時間

2017年12月16日   岡本全勝

視野の広さを表す表現に、「鷹の目と蟻の目」という表現を使います。「鳥の目と虫の目」とも。
蟻は、目の前のものを見ます。細かいところは見えるのですが、自分がどのような位置にいるか、周囲が見えません。それに対し、鷹は高いところから見るので、広い範囲を見ることができます。人間も経験を積むと、高い位置から、幅広く物事を見ることができるようになります。

ところで、もう一つ視野の広さがあります。それは、時間的な広さ(長さ)です。
いま目の前のことしか考えないか、あるいは長い時間で物事を考えるかの違いです。それは、過去にさかのぼることと、未来を見ることです。
ところで、これを例えるよい表現が浮かびません。長生きする鶴や亀に対し、短い一生のカゲロウや虫が一つのたとえですが、よい表現になりません。
碩学に相談したら、「ゾウの時間 ネズミの時間」が良いのではとの教え。ベストセラーの本川達雄著『ゾウの時間 ネズミの時間』(1992年、中公新書)から拝借したものです。
この項続く

長い残業、格好悪い

2017年11月30日   岡本全勝

11月30日の日経新聞、生産性革命の特集記事。 岡藤正広・伊藤忠商事社長 の「長い残業、格好悪い」から。
・・・ただ実際は日本の1人当たり国内総生産(GDP)は世界で20位前後。欧米に比べ低い。IT(情報技術)や人工知能(AI)が進化して生産性は当然上がってよいはずなのに日本の1人当たりGDPはここ20年ほど増えてない。日本人は効率良く働いているわけではない・・・

・・・労働時間を減らすことが働き方改革の目的ではない。効率と生産性を高めた結果、給与が増え労働時間も減る。短い時間の中で効率や生産性を高めることが重要だ。かつては残業が多いほど仕事をしているといった評価が一般的だった。今は「あんなに残業をするのは格好悪い」という風土や企業文化を作っていかなければならない。
間違ってはならないのは、単に楽をするわけではないということだ。「がむしゃらではなく余裕を持って働きたい」「働く時間を減らして給料をもらう」という考えでは会社がつぶれる。どこでも経営者やトップの人間は他人の何倍も働いている。ただ皆がそういうわけにはいかないから、短い労働時間で生産性を上げる以外に道が無い・・・

原文をお読みください。