投稿者アーカイブ:岡本全勝

被災3県住民の復興評価。岩手、宮城9割、福島5割

2021年3月16日   岡本全勝

3月10日の朝日新聞に、3県住民の復興評価調査結果が載っていました。「(いま伝えたい「千人の声」2012→2021)アンケートから:上 東日本大震災

地元の復興が順調に進んでいるかを4段階で尋ねたところ、「進んでいる」「まあまあ進んでいる」の合計が3県全体では81%だった。県別では、岩手95%、宮城90%に対して、福島は50%にとどまった。
この質問は、2013年から毎年尋ねている。13年は岩手・宮城が20%超で、福島は11%。岩手・宮城と福島との差が年々開く傾向があった。被災前、福島県大熊町に住んでいたいわき市の女性(53)は「人が戻らない町。形を整えるのも大切だが、現実的でない環境。廃炉する場所、町に安心した生活はあるのか」と訴えた。

震災前と比べ、近所同士の交流が活発かどうかを尋ねると、「交流がなくなった」「交流が減った」の合計は、岩手65%、宮城63%、福島79%だった。福島県楢葉町から会津美里町に避難した女性(82)は「楢葉町から離れているので交流の機会はなくなった。婦人会で集まりがあるときは、できるだけ出かけていこうと思っている」と答えた。宮城県亘理町の男性(71)は「津波で空き地になった宅地が多いが、年2回、草刈りやごみ拾いを行っている」とした。

10年後の31年は「震災から20年」となる。その頃の地域の雰囲気や活力について、今と比べて「変わらない」とみる人が3県とも40〜50%台。「とても明るくなる」「やや明るくなる」の合計は、岩手、宮城が26%、福島が30%だった。

「心の復興」について、震災直後の最も悪い状態を1とし、震災直前に完全に戻った状態を10として10段階で尋ねたところ、3県全体の平均は6・4だった。2017年は6・1で、以降はほぼ横ばいだった。県別では、岩手7・0、宮城6・7に対し、福島は5・3で、心の復興でも差が出ている。
10に達しない理由を三つまで聞くと、「近所づきあいがなくなった」が最多の44%で、この質問を始めた17年より9ポイント増えた。「住宅」や「家族との別居」の悩みが減り、個々の生活基盤の改善がうかがえる一方で、「町の活気が戻らない」が大きく増え、近所づきあいがなくなったことと合わせて、地域のつながりの再生が難しい実態が浮かんだ。

震災後10年間で受けた行政からの支援や対策について、3県全体では「満足している」が11%、「どちらかといえば満足している」が53%、「どちらかといえば満足していない」が23%、「満足していない」が13%だった。
ただ、福島の満足度は低い。「満足している」「どちらかといえば満足している」の合計は、岩手81%、宮城60%に対して、福島では48%にとどまった。

国民の評価、復興の進捗7割

2021年3月15日   岡本全勝

3月9日の読売新聞、「東日本大震災10年」に関する全国世論調査から。

・・・被災地の復興が「進んでいる」と思う人は、「非常に」4%と「多少は」66%の計70%に上った。震災から1年後の2012年調査(面接方式)で「進んでいる」は25%だったが、5年後の16年調査(郵送方式)で初めて5割を超え、今回調査で7割に達した。
復興のスピードについては、「想像していたより時間がかかっている」が59%を占めた。地域別では、北海道・東北と関東は6割台、他の地域は5割台と差がみられた・・・

2LDKでは2LDKの文章しか書けない

2021年3月15日   岡本全勝

3月5日の日経新聞夕刊「こころの玉手箱」、作家の門井慶喜さん「特注の仕事机」に次のような記述があります。広い仕事場に引っ越しされました。

・・・もともとは賃貸の2LDKでせっせと原稿を書いていたのだけれども、本があふれて他の場所に置かざるを得ず、ちょっとの調べものにも効率を欠く状態だった。これでは仕事の質にかかわる。2LDKでは結局は2LDKの文章しか書けないのだと思い決めて約100坪の土地を買い、仕事専用の一軒家をこしらえたわけだ・・・

納得。うらやましいです。もっとも、書斎が広ければ良い文章が書ける、というわけではありませんが。

春の嵐

2021年3月14日   岡本全勝

昨日3月13日の東京は、豪雨でした。たまたまその時間帯に出かけて、びしょ濡れになりました。革靴の中まで水が入るほどです。

その強風で、玄関のツバキの花がほとんど落ちました。長い間、くたくさんの花を付けて楽しませてくれました。メジロもやってきて。50以上も鈴なりだった花が、先週から20ほどになり、今朝は10ほどです。
鉢植えの小さなツバキと桜が、つぼみを膨らませています。玄関に対に植えてある夏椿も、芽を膨らませています。今年は、うまく咲いてくれるかな。
ご近所のミモザの花は終わり、黄色い水仙がまだきれいです。

東京は、桜の開花が宣言されたそうです。

大倉集古館、陶磁器の悲劇

2021年3月14日   岡本全勝

先日、大倉集古館の「海を渡った古伊万里~ウィーン、ロースドルフ城の悲劇~」に行ってきました。
「オーストリア、ウィーン近郊にたたずむロースドルフ城には、古伊万里を中心とした陶磁コレクションが多数所蔵され、かつてそれらは城内を美しく飾っていました。ところが、第二次世界大戦後の悲劇により、陶磁コレクションの大半は粉々に破壊されてしまったのです。本展では、佐賀県立九州陶磁文化館所蔵の古伊万里の名品とともに、ロースドルフ城の陶磁コレクションと破壊された陶片を展覧し、さらには、日本の技術により修復した作品などを初公開いたします」

日本と中国から海を渡り、数百年大切に保管されていた名品が、無残にも粉々にされました。戦争とはいえ(戦闘は終わっていたのでしょうが)、理解のない兵によって壊されます。持って帰るには不適だったのでしょう。
彼らにすれば、「ドイツは、膨大な数の殺人をした。私たちは、物を壊しただけだ」と言うでしょう。しかし・・・考えさせられます。21日までです。

大倉集古館は、ホテルの建て替えと合わせて、改修されました。引家をしたのです。そのビデオを見ることができます。すごいことをするものです。