投稿者アーカイブ:岡本全勝

遅れを取り戻す

2023年9月17日   岡本全勝

約1週間、海外旅行をしたので、いろいろと仕事が溜まっています。

連載「公共を創る」は書きためていたので、締め切りには遅れなかったのですが、その後の原稿の準備ができていません。右筆の助けを得て、15日締め切りは乗り切りました。でも、すぐに次の締め切りが来ます。
講演のお誘いが次々と入り、引き受けるのは良いのですが、その準備も必要です。

新聞に目を通すのが大変です。帰国して数日かけて、たまった新聞から、読みたい記事が載ったページを破りました。8日分、3紙となると、結構な分量でした。
それを、行き帰りの通勤電車の中で読んでいます。他方で、毎日新しい切り抜きもたまり、在庫が減りません。まあ、遅くなっても、読まなくても大きな問題はないので、焦らないことにしましょう。

猛暑の間避けていた、夜の異業種交流会も復活です。なかなか余裕は出ませんね。

外国人向け認可外施設

2023年9月17日   岡本全勝

8月28日の朝日新聞に「外国人向け認可外施設、足りぬ「保育士」 日本の資格者確保 無償化の条件、滋賀県が緩和訴え」が載っていました。現行制度から漏れ落ちる人を、どのように拾い上げるか。原文をお読みください。

・・・約1万人のブラジル人が暮らし、製造業を支える滋賀県。外国籍の子どもたちの受け皿となっている認可外保育施設が、国の幼児教育・保育の無償化の基準見直しを訴えている。条件となる「日本の保育士資格を持つ職員」の確保が難しいためだ。外国人向けの保育施設が多い全国の自治体も、同じ事情を抱える。

滋賀県愛荘町のブラジル人学校兼保育施設「サンタナ学園」。1998年、日系2世の中田ケンコ校長(66)が始めた。保育施設には現在、0~5歳のブラジルやフィリピンの外国籍の子どもたち22人が県内8市町から通う。
2019年10月から始まった幼保無償化。認可外保育施設が対象となるには、保育士資格者の数や、子ども1人あたりの保育室の面積など、国の一定の基準を満たす必要がある。ただし、来年9月末まで5年間の猶予期間が設けられた。
学園では4年前から日本人スタッフが働き、日本語で書類作成をするなど基準を満たす努力をしてきた。しかし今秋行われる施設への立ち入り調査で、基準を満たせる見通しは立っていない。
最も高いハードルが、日本の保育士資格を有する職員を確保することだ。中田校長は「言葉の問題から、ブラジル人が日本の保育士資格を取るのは難しい。25年間続けてきたが、無償化が打ち切りになれば非常に厳しい」と話す。
学園に通う子どもや保護者の大半は、日本語が不自由だ。保育士には、ポルトガル語やブラジル文化の理解が欠かせない。ブラジルの教員資格を持つ職員が数人いるが、日本の保育士資格を持つ職員はパート1人。学園の規模では、最低2人の保育士が常勤勤務する必要があるという・・・

2023年スペイン旅行6

2023年9月16日   岡本全勝

2023年スペイン旅行5」の続きです。

携帯パソコンは、便利でした。電子メールのやりとりです。便利というか、仕事が追いかけてきます。かつては、海外旅行期間中は音信不通になったのですが、今の時代に、それはかえって不安です。
私がパソコンで作業をするのはホテルでなので、ホテルのワイファイが仕えます。もう、LANケーブルやUSBなどでつなぐことはありませんね。キョーコさんがスマートフォンを持ち歩くので、スペインで使えるワイファイルーターを借りて持っていきました。これも、便利だったようです。

携帯電話は、1度だけ鳴りました。日本でも、めったに鳴らないのですが。「今スペインなので、急ぎでなかったら、電子メールに入れておいてください」と言って、早々と切りました。長々と話すと、かけてきた人の電話代がかさみますよね。

私はスマートフォンを持っていないのですが、特段困ることはありません。でも、世の中はどんどんスマートフォンを前提にした仕組みになっているようです。航空券の確認も博物館の入場券も、多くの人がスマートフォンの画面で二次元コード(二次元符号)をかざしていました。日本でも、そうなりつつあります。展覧会に行くときは、キョーコさんが前売り券を買って、スマートフォンで会場に入っています。

観光地では、多くの人がスマートフォンで写真撮影にいそしんでいました。写真機だったら面倒だったのでしょうが、スマートフォンならいつも持ち歩いているので気軽に写真を撮ることができるのでしょう。でも、実物をゆっくり見学せず、写真を撮ることに熱中しているようにも見えます。

パソコンでニュースの確認をしたり、機中で時間を持て余すので少し原稿を書いたりしました。もっとも遊びに行っているので、仕事には精を出しませんでした。旅行記は、帰国後にホームページに掲載するためのメモを書き留めていました。
ところが、途中でホームページの加筆ができなくなったのです。電子メールで、IT社長に連絡を取って調べてもらいましたが、異常なし。わからないままに帰国したら、日本ではちゃんと使えました。どのような規制に引っかかったのでしょうか。
それに関しては、ヤフー(プロ野球ニュース)は、EUでは見ることができませんでした。「サービス提供を停止しています」と表示が出ました。

孤独・孤立の支援、寄り添う自治体

2023年9月16日   岡本全勝

8月24日の朝日新聞に、「孤独・孤立の支援、寄り添う自治体」が載っていました。徐々に、孤立孤独対策の重要性と、その対策技法(これまでの行政手法と異なること)が理解されつつあります。

・・・孤独・孤立対策推進法は来年4月に施行される。背景には孤独・孤立が心身に有害な影響を与えることへの懸念がある。国は対策推進本部を設置し、対策の重点計画を作成する。
ただこれまでも市区町村は孤独・孤立対策を進めてきた。その現在地を知ることができるのが、地域福祉が専門の加山弾・東洋大学教授の論考だ。

論考によれば、近年の孤独・孤立支援の大きな転換点は2017年と20年の社会福祉法改正だった。「福祉サービスを必要とする地域住民の地域社会からの孤立」は解決すべき「地域生活課題」の一つと位置付けられた。具体的な施策としては、市区町村が任意で「重層的支援体制整備事業」を実施できるようになった。ワンストップの相談窓口の設置や、複数の機関による連携支援を可能にする、制度的・予算的な裏付けができたことから、加山さんは「近年では類例のない改革」だと評価した。
加山さんによれば、従来の福祉はいわば「タテ割り」。支援や給付を受けるためには、当事者が役所で申請する必要があるが、そうした支援だけでは、複雑で複合的な課題に対応することが難しくなっているという。「孤立している人は制度を利用できることを知らない、または支援を受けようとしない場合が多い」
加山さんが把握したある親子の事例では、不安定な就労や障害の疑い、家賃未払い、いじめなどの複数の課題を抱えながら孤立していた。こうしたケースへの対応で求められるのが「アウトリーチ」と「伴走型支援」だと加山さんは言う。
前者は当事者からの依頼を待たずに、支援者側から発見・接近して、ニーズを把握する。後者は就労や障害などの課題解決にとどまらず、当事者とつながりを持ち続けることを目的とする・・・

2023年スペイン旅行5

2023年9月15日   岡本全勝

2023年スペイン旅行4」の続きです。
スペインの歴史についてです。
この地が、古代ローマ帝国の支配のあと、ゲルマン民族が入り、西ゴートが有力だったこと。その後、イスラムに支配され、キリスト教勢力が国土回復運動で奪還したこと。イスラム文化の方が高く、古代ギリシャの著作もスペインで翻訳され、西欧にもたらされたこと。コロンブスの新世界発見のあと、世界に広がる植民地を持ったこと・・・。第1次大戦後のスペイン内戦、フランコ独裁、民主化。その程度しか知りませんよね。
他には、闘牛、フラメンコ、パエリア、サッカー・・・。

アーヴィング著『アルハンブラ物語』(1997、岩波文庫)をかつて読んだのですが、雰囲気だけしか覚えていません。『ドン・キホーテ』は、分量が多くてまだ挑戦していません。

で、簡単に勉強していきました。といっても、観光のためであって、本格的なものではありません。
概説については、池上俊一著『情熱でたどるスペイン史』(2019年、岩波ジュニア新書)、立石博高著『スペイン史10講』(2021年、岩波新書)を読んでいきました。前者が読みやすいです。田澤耕著『物語 カタルーニャの歴史 増補版-知られざる地中海帝国の興亡』(2019年、中公新書)は、半分だけ読みました。

イスラム支配下の時代はおくとして、レコンキスタ以降の歴史も、複雑です。簡単に「スペイン帝国」ができたのではないのです。そもそも「帝国」は存在しませんでした。いくつもの国があって、それぞれの王を一人の王が兼ねることで、スペインができていました。しかもその王は、時に(ハプスブルク家)オーストリア、イタリアなども支配しています。カタルーニャやバスク地方の分権志向も、なるほどです。カタルーニャはしくじらなかったら、ポルトガルのように別の国になっていたといわれています。
これらを読むと、現地の案内人の説明がよくわかりました。