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「この国のかたち」を創る

昨年まで私は、自治財政局交付税課長をしていました。今話題の「三位一体改革」「地方交付税改革」の担当です。これまで50年間、地方交付税制度はよく機能し、日本の地域社会の発展に貢献してきました。北海道から沖縄まで、大都会から山村離島まで、教育・福祉・衛生といった行政サービスや、道路・上下水道といった社会資本を整備できたのは、地方交付税があったからです。しかし、成功し定着したが故に、交付税制度を改革することは大変です。
関係者に説明するだけでなく、活字として私見を世に問い、マスコミの取材に応え…と。理解を得る努力をしました。講演会は年間40回。平成14年からは、東京大学大学院の客員教授も務めています。日本地方財政学会総会で、神野直彦東大教授、齊藤愼阪大教授、金子勝慶大教授といった学者の前で基調報告もしました。全国紙の1面に実名が載るという「おまけ」もありました。

まだ懲りない生活

今日は、宮崎県田野町まで講演会に行ってきました。聴衆は、宮崎県の県会議員・市町村長・市町村議員・職員の人たちです。土曜日にもかかわらず、500人を超える聴衆が集まってくださいました。辛口の自説を述べたのにもかかわらず、みなさんの「反応」が良く(うなずいたり、笑ったりしてくださって。一方、居眠りする人もなく)、時間をオーバーして、2時間もしゃべりました。
「もはや、これまでのような行政サービスの拡大はないこと」「増税しない限り、交付税は減ること」を理解していただいたと思います。(と書いたら、「みんなが理解したわけではありません」と、参加者の方からメールが来ました。うーん、まだ話が下手だということですね。)
休日をつぶして、飛行機に乗って日帰りで、2時間しゃべるのは、正直、疲れます(歳をとったということですかね)。今回は、三宅副知事の依頼を断れず・・。でも、500人もの人に熱心に聞いていただけると、やりがいがあります。田野町の町長さん、講演のなかで、何度も引き合いに出して、申し訳ありません。きれいな農村でした。お詫びの意味を込めて、リンクを張っておきます。

近畿自治体学会フォーラム(大和郡山市)

今日は、大和郡山市に行ってきました。市川喜崇同志社大学教授の基調講演のあと、上田清大和郡山市長、関義清明日香村長とのパネルディスカッションでした。

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寒い中、100人を超える参加者が、近畿各地から集まってくださいました。休みの日に私費で参加するのは、本物ですよね。ありがたいことです。実は、上田市長は高校の先輩、関村長は私の生まれた町内という「身内」でした。

授業風景

2004年1月22日の最終授業です。学生・院生の発表風景です。
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記念撮影。将来の東大教授・××大教授と幹部公務員・外交官などに囲まれて。でも、授業を大幅に延長してから撮ったので、写っていない人が数人います。ごめん。
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