18日の読売新聞朝刊などに、昨年12月に福島県いわき市の高齢者介護施設で起きた火事の記事が、載っていました。市の消防本部が、火事の原因について、「乾燥機で乾燥させたオイルが染みこんだタオルが、自然発火したと推定される」と発表したものです。
記事の中に、「消防大学校の鑑定で、オイルを60度以上の温度で置いておくと、酸化熱により自然発火することを確認」したと書かれています。乾燥機で70度前後になったタオルを、十分に冷えないまま重ねて置いたので、自然発火したと考えられるのです。
消防大学校にある、消防研究センターの仕事でした。
投稿者アーカイブ:岡本全勝
社会保障制度、前提とした社会の変化
自動車火災
今日は、消防大学校で、自動車を燃やしました。先日の家屋と同じように、火災原因調査の「実験台」を作るためです(11月4日の項)。いつもの燃焼実験棟(巨大な体育館)の中でです。
廃車に仕掛けをして、炎上させます。自動車火災の多くは、エンジンなどの整備不良が原因です。停車中にして、エンジンを回します。そのうちにエンジンが止まり、煙が出て、火が出ます。
アクション映画では、自動車が衝突して、派手に爆発し炎上します。しかし、実際には、爆発もしなければ、燃え上がりもしません。
自動車で燃えるものと言えば、ガソリン、オイル、合成樹脂部品、タイヤです。残りは鉄のかたまりですから。エンジンルームから火が出る場合は、ガソリンやオイルに引火し、合成樹脂、特にバンパーなどに燃え広がります。煙が出て、じわじわと炎が広がります。煙と臭いは、ひどいです。
なぜ、爆発しないか。爆発や炎上するためには、それだけの条件が必要です。多量のガソリンが気化していて、それに引火するとか。でも、自動車は構造上、そうはなっていないのです。その前に、普通の状態では、燃えもしません。そのように作ってあるのです。
焼け焦げた車は、明日、学生によって原因が調べられます。
地域主権戦略会議
11月16日、総理大臣官邸で、国と地方の協議が行われました。17日には、内閣府に地域主権戦略会議が、設置されました。
人生を越えた時間
週末に、東京国立博物館の「皇室の名宝」と、皇居東御苑での「御即位20年記念特別展」を、見に行ってきました。千年の時を越えて引き継がれてきた正倉院の品々や平安時代の書。
青銅器には、もっと古いものがあります。3,000年と聞くと、それだけで圧倒されます。私は、青銅器も好きなのですが。しかし、土の中から発見されたものと違い、壊れやすく燃えやすい書が保存されたというのは、大変なことですね。
即位礼の儀式も、一部復活されたものがありますが、奈良平安の古式が引き継がれています。
「伝統」と言えばそれまでですが、その重みは大きいです。先日、人生にとっての20年の意味を書きました(11月12日の項)。他方、このように千年や二千年にわたって引き継がれるというのは、人為を越えた時間ですね。