岡本全勝 のすべての投稿

2007.02.27

今日の朝日新聞と読売新聞を両方読まれた方は、お気づきでしょう。1面の下にある「天声人語」と「編集手帳」が、ともに円楽師匠の引退を題材にしていました。それも、導入部に、36年前の文楽師匠の例を引くところまで一緒です。私は、最初に朝日を読み、しばらくした後で読売を読んだときに、「僕ってぼけたかなあ」と思いました。「同じ新聞を、二回も読んでいるのか」と。
これが記事なら、「盗作だ」と言うことになるのでしょう。しかし、このコラムは両紙の看板ですから、偶然の一致でしょう。とすると、ともに取り上げられるだけの価値がある円楽師匠と、その際に引き合いに出される文楽師匠が偉大だったということですね。そして、朝日と読売のコラムニストも、良い力量だったということでしょう。私は、素直に両記者に拍手を送ります。もっとも、文章は違います。書き出しは、「素人には、読売の方がわかりやすかった」と、息子は言っています。どちらに文才があったかは、読者の判断にお任せします。

2007.02.26

夜、家に帰る際に、ご近所の家の前を通ると、良い梅の香りがします。暗いと、明るい昼間より、匂いに敏感になるのでしょうね。本業の方も、それなりにがんばっているのですが、まだここに書く状況にまで至ってませんので。すみません。

2007.02.23

今週も、何とか終わりました。金曜の夜は、ほっとしますねえ。今週は本業のほか、民間の方を対象にした勉強会で再チャレンジ支援を話し、地方議員の勉強会で地方行政の課題を話すという仕事もしました。人前でしゃべることは、勉強になります。質疑応答を受けると、観客の関心が分かるとともに、私と観客とのズレもよく分かります。講演録の速記を起こしてもらうと、「うーん、こんな風に理解されているのか」と、がっかりしたり反省することしきりです。
毎日追われている仕事を、この機会に整理することができます。再チャレンジ支援は、室ができてまだ4か月です。でも、いろんなことがありました。新しい仕事新しい組織なので、前例もスケジュールもありません。するべきこと、目標、スケジュールを、一から考える必要があるのです。走りながら考えているので、随時に中締めをしないと仕事の管理ができません。まあ、それが管理職の仕事なのでしょう。

行政改革だけでなく、日本の構造改革へ

先日、近年の行政構造改革の分類を載せました。何人かの人と話をしていて、次のような意見をもらいました。
「NPO法などは、社会の変化という観点から位置づけたらいいのではないですか」
「すると、男女雇用機会均等法や共同参画なども、大きな変化です」
「週休2日も、平成になってからです。事の起こりは、前川レポートだったのではないですか」
「PKO参加や有事法制なども、国際化への取り組みです」
そうですね。行政改革にとどまらず、日本の構造改革まで視野を広げると、これらの改革も含めて整理する必要があります。大学院の授業では、読売新聞政治部著「法律はこうして生まれた-ドキュメント立法国家」(中公新書ラクレ、2003年)を使ったことがあります。これらも、整理したいと思っています。もう少し時間をください。