岡本全勝 のすべての投稿
市町村決算の透明化
7日の日経新聞は、地方財政健全化法が2008年度決算から適用されるので、大きな赤字を抱えた地方団体が対策を始めたことを、解説しています。この法律で、普通会計だけでなく、公営事業会計や第三セクターまで「連結決算」対象となるので、それらに隠れていた赤字が表面化するのです。
幻の見学コース
今年も、黒四ダム見学会が始まりました。黒部峡谷の欅平と黒四ダムを結ぶ「黒部ルート」は、 黒部川第四発電所の建設のため、関西電力が工事用軌道として作ったものです。この黒部ルートに立ち入ることができたのは工事関係者だけでしたが、平成8年度から一般の方を対象に見学会を行っています。
人数・期間限定のコースです。お申し込みは、富山県のHPをご覧ください。
春爛漫
この土日は、東京は好天に恵まれました。ソメイヨシノは盛りを過ぎましたが、八重桜などが満開です。上野の国立博物館の裏庭は、桜が散って、まさに落花の雪でした。北の地方を除いて、全国各地で桜が見頃だと思います。お出かけになった方も、多かったでしょう。春爛漫ですね。わが家のチューリップも、オレンジ・赤・白・紫ときれいな花を咲かせています。一部、ぐれている球根を除いて。
今度の土曜から、慶応大学の授業が始まります。第1回目の準備はすんでいるので、少し心に余裕があります。頼まれたメモづくりを済ませて、外出しました。最近は朝早く目が覚めるのですが、夜も早く眠くなります。しかも、ほかの本を読んでしまったので、原稿はあまり進まず。
イギリスの国地方関係
『地方自治』2008年4月号(ぎょうせい)に、務台俊介自治体国際化協会ロンドン事務所長の「英国の『国と地方の関係基本協定』とその示唆するもの」が載りました。これは、2007年12月に、自治大臣と地方自治体協議会(日本の地方6団体に相当)との間に結ばれた協定です。国と地方が対等の立場で協定を結ぶところが、興味あります。
ことの起こりは、2007年7月に政府が発表した、「英国の統治」という統治機構改革に関する白書(緑書)に、中央政府と自治体間の関係を規定する協定を策定することが、盛り込まれたことです。ブラウン政権は地方分権には熱心でないと考えられていたけれども、選挙を意識してこのような動きになったのではないかと、推測されています。分権のような統治機構改革は、官僚機構からは出てきません。詳しくは、務台論文をお読みください。また、「英国の統治」については、ロンドン事務所のHPを参照してください。