12月5日に経済対策が決定されました。その中に、復興関係として「福島復興加速化交付金」の創設が盛り込まれています。
これまで個別に実施している福島関連の既存の交付金を束ねるとともに、隙間を埋める事業も作ります。
復興庁では、平成23年度に復興交付金を作って、復興に関する各省の補助事業を束ねるとともに、補助率を引き上げ、その地方負担も復興特別交付税で手当てをしています。また、本体事業に付随する事業も効果促進事業として対象を広げています。これで、かなり柔軟に事業ができ、かつ地方負担も無しになっています。これまでにない、使い勝手の良い、自治体に喜んでもらっている制度です(関係資料)。
ただし、復興交付金は自然災害からの復興事業を基礎としていたので、地震津波災害には効果を発揮しているのですが、原発事故災害にはしっくりこないという指摘もありました。例えば、津波にのまれた地区は高台移転します。その場合は、元の家はなくなっている、元の地区には住めないのです。一方、原発事故避難区域では、現時点では帰還できないのですが、家は残っていますし、将来の帰還は可能です。そもそも、これまでの復興事業制度は、原発事故による避難や帰還困難を想定していないのです。
これまで福島の復興に関しても、現地の要望に従って、次々と事業・予算を作ってきました。今回、それらを束ねるとともに、新しく必要になった事業を作ることにしたのです。事態の進展によって、しなければならないことが見えてきます。
投稿者アーカイブ:岡本全勝
民間から市役所に派遣された職員の苦労と効果
先日、「WORK FOR 東北」のホームページを紹介しました。その中に、「派遣人材に聞く」があります。一部を引用します。
富士通から石巻市に派遣されている岩見さんの発言。
・・まずは仕事と職場に慣れることを目標にしてきました。仕事を任せても大丈夫だという安心感、信頼感を作らないとその先がないと思ったからです。半年たった今では冗談も言えるようになり、その中でもちゃんと仕事をやるという感じになってきました・・
また、何でこれをしなければいけないのかを意識して仕事を進めています。民間だと仕事がお金に直結していますが、行政だと「なぜやっているのか」という部分が弱いと感じることが多いので。「前からやっているから」だけという場合も少なくありません。民間の感覚をよい形で他の人にも伝播させていけたら嬉しいですね。
他にも、ずっと中にいたら気づかないような点はあると思います。半年たって慣れてきましたし、おかしいと思った事は積極的に発言して、外から来た人間の価値を発揮していきたいです・・
市の産業部次長・山下和良さんの発言。
・・何より公平性が求められるのが行政ですので、動きづらいところはあるかと思います。全てをすぐに変えることはできませんが、民間の考えと行政の考えをぶつけ合う中で効果が生まれてくるのではないでしょうか・・
行政には「行政の枠」があると言われます。ただ、大震災からの復興をめざす中で、今まで通りの役所ではやっていけません。これまで自分たちで作ってきたルールを壊すという意味で、違う目線を持つ民間の方が来てくださることは、役所が変わるチャンスだと思っています。今後もどんどん活躍してもらいたいと期待しています・・
片付かない資料
昨日は金曜日、「今週も、怒濤のような1週間が終わりました」と書こうと思ったのですが。たまった書類が片付いていないので、今日土曜日も職場へ。
平日は、毎日書類がたまります。部下が説明に来たのに、結論だけ聞いて「書類を置いておいて。あとで読んでおくから」と放ってある書類。ゆっくり読もうと置いてある新聞切り抜き。骨子だけをメモにしてある、ゆっくりと考えたい項目もあります。返事を出していない、メールも。さらに、「読んでおいてください」と付箋をつけて、金曜日の夜の間に私の机に置いてある資料とか。
結局、急ぎの書類に目を通し、メールに返事を出しただけで、本日は終了。机の上の資料の山は、なかなか減りません。ゆっくりと考えたい項目も、はかどらず。
でも、早々と切り上げて、帰りには、紀伊國屋で全く違う分野の本を買い込み、近所の地酒屋さんで一升瓶を買って・・・。反省(してません)。
公務員のセクハラ、パワハラ防止
12月は、1日から公務員倫理週間が始まり、4日からは「国家公務員のセクシュアル・ハラスメント防止週間」が始まりました。復興庁も常駐職員が500人になり、全職員に注意を喚起するとともに、ビデオ学習やインターネットによるテストを受けてもらっています。また、セクハラと合わせ、パワーハラスメントの防止も呼びかけています。
実際の事例を、見てください。ひどいのが、ありますね。国家公務員の人事関係の相談件数のうち、22%がパワハラで、セクハラが3%、パワハラ以外のいじめが6%です。職員教育が必要なわけです。
でも、12月は、1年で一番忙しい時期なのですよね。2つ合わせて「週間」をしなくても良いと思うのですが。倫理週間は、年末年始に羽目を外さないようにという、歴史的なものなのでしょう。セクハラ、パワハラは、春や秋にやれば良いのに。わざわざ重複して行うには、何か理由があったのでしょうね。
本業の様子
職員が、懐かしい写真を送ってくれました。平成23年7月29日19時15分の職場(復興対策本部事務局)の様子です。
復興基本方針の本部決定直前です。当時の与党手続きが少々混乱し、それへの対応に追われていました。私は右手に携帯電話、左手に方針案文を持って、現場にいる職員と連絡を取りながら加筆修正をしているところです。今となっては、懐かしいですね。記録に残してくれて、ありがとう。
発災直後の被災者生活支援本部の写真も、残してあります。こちらは、もっと混乱していました。
当時の職員は次々と、親元の省に戻っています。時々、メールをくれます。「当時は大変でしたが、懐かしいです」「岡本統括官のホームページを楽しみにしています」「キリ番をゲットできませんでしたが、きりの良い数字をゲットしたので、画像を送ります」とか。
復興本部や復興庁での経験を、次の職場で活かしてもらいたいです。苦労すること、これまでにないことをすること、ふだんとは違った人たちと一緒に仕事をすることは、勉強になるはずです。岡本統括官に鍛えられ、全勝流の仕事の運びを経験することも(苦笑)。(2013年12月5日)

当日の記事を引用します。
・・昨日、基本方針を決定したので、私たちの仕事は一つの山を越え、次の段階に入ります。
昨日は、本部会合が、与党調整作業によって、20時15分にずれ込みました。ゴーサインが出てから、官邸での会議まで30分。通常なら、2時間は間があるのですが。全大臣への開会のお知らせ、マスコミへの公表、資料の印刷(これもかなりの数になります)、会場での配付、そして会議後の記者会見の設営などです。事前に工程表(誰が何時に何をするか)を作り、各担当が準備をしていたので、間に合わせることができました・・・。続きは(2011年7月30日)をお読みください。