投稿者アーカイブ:岡本全勝

四角な座敷を丸く掃く2、広く考える

2018年12月11日   岡本全勝

四角な座敷を丸く掃く」の続きです。

では、四角い仕事をその通りに片付ける職員(竹)が、良い職員か。
誠実に仕事に取り組む職員なのだけど、今ひとつ伸び悩む職員がいます。言われたことはきちんとやってくれるのですが。昇任させるには、何かが足りないのです。
それは、「言われたことはするけれど、言われないことはしない」「新しいことを考えない、応用動作ができない」のです。

上司としては、与えている仕事を処理するだけでなく、その仕事の課題は何か、次は何をすべきかを考えてほしいのです。その仕事を、広い視野から考えることです。
それを図にすると、外の大きな丸になります。四角な仕事の外(大きな丸)を考えてほしいのです。これが、松の職員です。

 

 

 

 

 

 

 

時代とともに、求められるものが変わります。すると、この四角も動きます。
例えば、右に動くと予想して備えておくのが、良い職員です。しかし多くの場合、右に動くのか、下に動くのかわかりません。その際に、広い丸で考えていると、対応が容易なのです。この項続く

倒産防止かゾンビ企業延命策か

2018年12月11日   岡本全勝

12月9日の朝日新聞連載「平成経済 リーマンの衝撃12」「大変革迫られた中小企業」から。

・・・政府は中小の倒産を防ぐために、手厚い政策をとった。その一つが、2009年に施行した中小や住宅ローン利用者の借金の返済猶予を促す「中小企業金融円滑化法」だ。中小からの求めがあれば、貸し付け条件の変更に応じるよう金融機関に求めた。13年までの間、約30万~40万社が貸し付け条件の変更などをしたとされ、全国の中小の約1割にあたる。

「運転資金としてお金を借りるのは初めての経験。『禁断の実』に手をつける気持ちやった」。工作機械や航空機部品をつくる「大阪工作所」(東大阪市)の高田克己会長(74)は振り返る。1億5千万円の機械を購入できるほど業績は安定していたが、リーマン後は赤字続きで、金融機関から約1億円を借り入れた。「国に助けてもらえなければ、消えていたかもしれない」。新入社員の採用を再開するなど、経営は軌道にのりつつある。

08~09年に1万5千件を超えた倒産件数は、17年には8400件まで減った。円滑化法の効果があったとされる一方で、政府が技術力もない中小を延命させたという「ゾンビ企業」批判もつきまとった。
関西の中小企業団体幹部は「企業数が温存され、業界によっては消耗戦が続く。力のある企業の競争力を奪っており、ゾンビ企業が残った弊害だ」と指摘する・・・

難しいところです。各種の政策には、副作用もあります。それは、薬も同じです。その際に、どれだけ副作用を小さくするかが、課題になります。
また、緊急時は、副作用を知りつつ、強行する必要がある場合もあります。しかし、平時になっても、緊急時と同じことをしていると、批判が出ます。
アダム・スミスの時代のように、経済や産業に国家が介入しない時代なら、こんな問題は生じなかったのですが。国家と経済の関係、国がどこまで介入するかは、永遠の課題です。

冬になりました

2018年12月10日   岡本全勝

先週、日本列島は20度を越える地域がたくさんあるという、暖かい12月でした。それから一転して、冬になりました。
朝の東北新幹線の窓からは、雪景色の遠くの山並みと、うっすら雪が積もってた田畑が見えました。
福島の最高気温は6度、風も冷たく、冬らしくなりました。
スキー場も、ようやく開場できたようです。

ほめて伸ばす

2018年12月10日   岡本全勝

日経新聞12月7日夕刊に「働き方改革「ほめる」から」が載っていました。

・・・「いい働きぶりだったよ」「よく頑張ったな」――社員同士でほめ合う職場風土の醸成に企業が動き始めた。誰しも称賛されれば悪い気はしない。社員のやる気を高めて仕事での貢献をさらに引き出す試みだ。人手不足が続く一方で長時間労働の是正も求められ職場のボトムアップが欠かせない。「ほめる」働き方改革に企業は生産性向上を期待する・・・

・・・日本企業では、できないことを叱って育てるスタイルが長らく主流だった。企業が今、叱るからほめるに軸足を移す背景には20代のデジタルネーティブ世代の台頭もある。
野村総合研究所のシニアプリンシパル久保田陽子さんは「物心付いたときからスマホが手元にあった彼らは交流サイト(SNS)を使い慣れていて、自己承認欲求が強く、ほめられたい。少子化で大切に育てられてきたこともあり、叱られることに慣れてもいない。かつての日本企業で主流だった叱る文化は、彼らを萎縮させてしまう」と指摘する。
ただ、企業人として教育するには、ときにはきちんと叱るべきだという。久保田さんは「承認欲求の本質は『かまってほしい』願望。ちゃんと彼らを見たうえできちんと叱るのであれば、ほめるばかりでなくても受け入れる」と助言する・・・

記事には、グーグル社のピアボーナス制度も紹介されています。仕事で別の部署の職員に助けた場合に、それを評価するのです。記事をお読みください。

これとは別に、先日、読書欄に土田 雄一編集『小学校 通知表 ポジティブ所見辞典 子どもの様子にピタリとはまる1588文例』が紹介されていました。本屋で見てみました。これは役に立ちます。小学生用と中学生用があります。
教員が生徒を評価する際に、良い点を指摘するのです。良くないと思われる点は、伸ばすように褒めるのです。
巻末に、ネガ(欠点)からポジ(長所)への言い換え一覧が付いています。例えば「愛想がない」を「迎合しない、まじめ」と言い換えるのです。

四角な座敷を丸く掃く1、仕事への応用

2018年12月9日   岡本全勝

「四角な座敷を丸く掃く」という慣用句を、ご存じですよね。部屋を箒で掃除する際に、隅々まで掃かずに、ずぼらに済ませてしまう様子を言います。
下の図では、四角が座敷です。その中を、丸く掃くのです。隅に掃除していない箇所(斜線のところ)が残ります。

 

 

 

 

 

 

 

これを借りて、仕事ができる職員と、できない職員を表現しましょう。
次の図をご覧ください。与えられている仕事の範囲を、四角(図の実線の枠)としましょう。点線が、各職員の仕事ぶりを示したものです。

 

 

 

 

 

 

 

与えられた仕事を完全にできない職員は、四角の枠の仕事を内の小さな丸で終わらせます。当然、し残した部分が残ります。困ったものです。「梅」です。

次に、指示された仕事をきっちりと終わらせる職員は、図の枠に沿った点線の四角です。言われたことをきちんとするのですから、よい職員です。「竹」です。
この項続く