「私の履歴書」第6回

2026年11月6日   岡本全勝

11月6日の「私の履歴書」第6回は、「復興庁発足」「社風をつくろう 未知の仕事に全府省から招集」です。

被災者支援本部、復興対策本部、そして復興庁、現地の状況が変化することにあわせて、国の組織を変えていきました。といっても、具体的にどのような仕事があるのか、それぞれの発足時点ではよくわかりませんでした。課題を拾い、その対処方法を考え、それに合わせて組織を作ります。
全府省に職員を出してもらうことは、人事担当の田島淳志参事官(後に財務省関税局長)が考えてくれました。行政改革で職員が減っている中で、各省が応じてくれました。しかも、仕事のできる職員を送ってくれました。
現地調査に行くのですが、庶務組織の手配が遅れ(気がつかなかった)、旅費の支給が追いつきませんでした。みんな自腹を切って、交通費と宿泊費を立て替えてくれました。月に何回も行くと、結構な金額です。私もそうでしたが。

「官僚たちは仕事をしたかった」。そう感じました。みんなが生き生きと新しい仕事に取り組む、新しい仕事を探してくることに驚きました。
社風の重要性は、それまでの経験で考えていました。かつて政府に作られたいくつもの「××本部事務局」が、うまく機能しないことを見ていたのです。また、各省や自治体でも社風が異なることも経験していました。
そんな難しい方法を講じたわけではありません。新しい課題や難しい課題を職員が持ち込むと、幹部が集まってその場で判断する。それを常態化すると、職場全体でも一人で悩まず、また段階をおって上司に上げるのではなく上司と部下が集まって検討することが広まりました。
職員たちは、一様に驚いていました。「我が省では、課長まで了解を得るのに時間がかかり、さらに局長にあげ、官房の了解を取る必要があります。ここでは、職員も統括官(局長)と一緒に議論して結論を出すのですね」と。