『現代官僚制の解剖Ⅱ』

2026年9月23日   岡本全勝

内閣人事局幹部の公務員論」の続きにもなります。青木先生と北村先生は、『現代官僚制の解剖Ⅱ』(2026年、有斐閣)を、この春に出版しておられます。このホームページで紹介しなければと思いつつ、先送りして半年が経ちました。すみません。

有斐閣の広報誌「書斎の窓」9月号に、渡邉有希乃・青木栄一・北村亘・柳至さんによる座談会「誰が官僚を目指すようになったのか―『現代官僚制の解剖Ⅱ』から考える」が載ったので、そちらを紹介します。インターネットで読むことができます。もちろん本を読んでいただきたいのですが、このような座談会は本のある面を鋭く切り取る場合があります。著者たちが(あとがきに書かれていない)意図や苦労を語り、評者が異なった角度からツッコミを入れるからです。この座談会がそうです。

渡邉さんの指摘で特に興味深かったのは、次のようなものです。
官僚を考える際に二つの「断絶」を考えるべき(官僚と普通の社会人との「断絶」、昭和の官僚と平成の官僚の「断絶」)、昭和のころの(エリートで社会と会社に尽くした)銀行員との比較、パブリック・サービス・モチベーション(PSM)と組織との一体化の違い、中途退職した人との比較はできないか。

『解剖Ⅰ』については、「官僚意識調査「現代官僚制の解剖」」「執筆者たちが語る『現代官僚制の解剖』」。