米政策の失敗

2025年12月31日   岡本全勝

今年は「令和の米騒動」も、話題でした。政府の増産方針が撤回され、今後どのようになるのか、各紙が報道しています。問題は、今年のような米不足と価格の高騰だけでなく、担い手の高齢化と減少、そして海外と競争できない価格にもあります。

例えば、12月23日の日経新聞「コメ政策、問題はどこか」に、各国の米の反収比較が載っています。
10アールあたりで、日本は533キログラムなのに対して、オーストラリアは780キログラム、エジプトは722キログラム、アメリカは679キログラム、中国が567キログラムです。品質はわかりませんが。
12月30日の朝日新聞「(揺れるコメ改革)コメ増産、透ける「石破茂像」 掲げた「減反廃止」の理想、農水省は現実路線」によると、生産コストの平均はアメリカの4倍だそうです。

農業を事業として育てることも、農家を守ることも、失敗したようです。日本の農政は何をしていたのでしょうか、あるいは何を目指していたのでしょうか。