デジタル技術を活用した労災防止

2月16日の読売新聞夕刊に「建設業労災 DXで防げ AI危険予測やVR研修」が載っていました。

・・・労働災害による死者が業種別最多の建設現場で、デジタル技術を活用した安全対策を導入する動きが広がっている。人工知能(AI)が危険を予測するシステムや仮想現実(VR)技術を応用した安全研修などを取り入れ、作業員の安全向上につなげる企業も出始めた。厚生労働省も活用を積極的に後押しする。

清水建設(東京)は、人と重機の接触を防ぐシステムの開発を進めている。重機に取り付けたカメラ画像をAIが解析し、人が重機に近づくと警報音が鳴るシステムだ。
AIが人を認識するのに学習させたのは、人体の全身骨格。体の一部が積まれた資材に隠れていたり、かがんでいたりしても検知できる。現在、トンネル掘削現場などで実証実験を重ねており、危険を検知すると重機が自動で止まるシステムの搭載を目指す。・・・

・・・厚労省労働基準局の美濃芳郎・安全衛生部長は「デジタル技術の活用で現場の安全対策だけでなく無人化など作業の効率化も進めば、労働災害のリスクや労働時間を減らすことができ、従業員の職場定着にもつながる。新技術の研究開発や企業への導入を促す取り組みを進め、業界の魅力を高めていきたい」と話している・・・