ピンクのシャツを着たら「目立ってはいけない」

2026年10月13日   岡本全勝

日経新聞夕刊「人間発見」、10月5日の週は、高橋秀仁・レゾナック・ホールディングス社長でした。10月6日の「アジアで経営者の夢抱く」に、次のような話が載っていました。

・・・1986年に三菱銀行に入行した早々、気骨のある先輩に感銘を受ける。
私は人と同じがイヤで、新人研修にピンクのボタンダウンシャツで臨みました。同じグループの20人は全員白のワイシャツだったと思います。そこでメンターをつとめていた先輩が人事部に呼ばれて、「1人だけ目立つのはよくない」と小言をいわれました。銀行の人事部というのは重箱の隅をつつきたがります。
ところが、その先輩が硬骨漢で、「分かりました。明日から全員にピンクのシャツを着せます」と返したそうです。10歳ぐらい上の人でしたが、すごい人がいるな、と素直に驚きました・・・

1986年は昭和61年です。銀行も公務員と同じく、いやそれ以上に「お堅い職場」でした。
私は1990年代半ばに、クレリックシャツ(襟と袖口が白で身頃は色つき。この言葉は日本語です)を着たら、職場で変に思われました。色つきのシャツも珍しい時代です。後に、紺のスーツをやめて、上下そろいでない服を着たら、いろんな人から指摘を受けました。「どうしたの」と。「いや~貧乏で、上下を揃えられなかったのです」と言っていました。スーツより高かったのですが。
クールビズは今世紀に入ってからです。