書斎の本を片付けているときに、世話になっているのが、雑巾です。乾いた雑巾とぬらして固く絞った雑巾です。
階段に腰掛けて、前に古本の山積み、それを分類します。長く本棚に置いてあった本は、ほこりをかぶっています。立ててある本は天が汚れ、平積みした本は表紙などが汚れています。重ねて置いてある本も、露出した部分だけ汚れています。知人に引き取ってもらう本や本棚に戻す本は、ほこりと汚れを落とします。
その際に、二種類の雑巾が役に立つのです。まずは乾いた雑巾でほこりを取ります。その次に、固く絞った雑巾で表紙などの汚れを拭きます。天や小口についたほこりは払えるのですが、汚れは取れませんね。きれいにならない本は、捨てます。
乾いた雑巾でほこりが払われるのは、理解できます。でも、なぜ濡れた雑巾で、本や棚にこびりついた汚れを拭い取ることができるのか。こぼした水を乾いた雑巾で拭けば、水を吸い取ることも理解できます。ぬれ雑巾と汚れとの間に、どのような作用が働いているのでしょうか。
濡れた雑巾を発明した人は、偉大です。