英語とフランス語の語彙の数

岩波書店の宣伝誌『図書』9月号に、野崎歓先生の「サン=テグジュペリ翻訳余滴」が載っています。そこに、次のような文章があります。

・・・英語と比べたとき、フランス語の語彙はかなり少ないと言われている。辞書で比較してみるなら、最も規模の大きな仏仏辞典である『トレゾール仏語辞典』の見出し語は約10万語。それに対し『オックスフォード英語辞典』の見出し語は約29万語と、かなりの開きがある。少ない単語でまかなっている結果、フランス語には多義語が多いということになる。とりわけ基本単語ほど、文脈に応じて異なる意味を担うのだ・・・

そしてterreという単語が、地面、土地、大地、地球とさまざまな意味を持つことが紹介されています。
日本語はどうでしょうか。一番の大きな『日本国語大辞典』は約50万項目とのこと。『広辞苑』は約25万語だそうです。