日本語の表記2

日本語の表記1」の続きです。今回は、縦書きと横書きについてです。
朝日新聞夕刊の「朝日新聞」という題字が、横書きになりました。もっとも、日曜日の紙面Globeは、かなり前から横書きでしたし、紙面の中には、横書きの記事もあります(Globeも、カタカナの「グローブ」でなくアルファベット表記です)。
ウエッブの画面では、どの報道機関も横書きです。公文書(行政文書)も、法令や表彰状などを除き横書きです。書物は、理科系や語学は横書き、そのほかは縦書きが多いです。

いずれ、新聞紙面も書物も、ほとんどが横書きになるのでしょう。理由は次の通り。
朝日新聞については、題字を横書きにするのですから、近いうちに本文も横書きになるのでしょう。というより、なぜ題字だけ横書きにしたのでしょうか。
多くの人は、ウェッブ画面になじむと、横書きが普通だと思うようになるでしょう。
そして一番の理由は、文章の中にアルファベットが多用されると、横書きがなじむのです。縦書きの文章に長い英単語を入れるのは、読みにくいです。アラビア数字もそうです。

私は、安易なカタカナ語(カタカナ英語)や、英単語をアルファベット表記のまま日本語に取り込むことは反対なのですが。時代の趨勢は、英単語をそのまま受け入れる方向に進んでいるようです。それを象徴するのが、会社の名前です。日本語だった会社名を英語やアルファベットに変え、新しくつくる会社名を英語または英語のような名前にすることが多いようです。
もっとも、1500年ほど前に漢字を知り、それを取り入れました。そして文字とともに、音読みも取り入れました。訓読み(従来の日本語)に加えて、外来語である漢字と音読みを取り込んで、その後の日本語ができあがりました。「日本」という国号も漢字でできていて、古来の大和言葉ではありません。今なら、「JAPAN」を国号にするようなものです。

いま、再び外来語を取り込むことになったと、見ることができます。漢文から英語に乗り換えるのです。すると、文字も書き方(縦書き、横書き)も変わるでしょう。
この項続く