仕組みの解説と機能の評価2

仕組みの解説と機能の評価」の続きです。
多くの説明が「仕組みの解説」で終わっていて、「機能の評価」でないのは、次のような理由が考えられます。

制度が作られた際には、周知のためにも仕組みの解説が書かれます。また、新しいことなので、研究者もそれを調べます。他方で機能の評価は、一定時間が経たないと評価できません。どの時点で、どのような評価をするか。ありきたりな内容では、読んでもらえません。

もう一つは、仕組みの解説は、制度を調べれば書けます。研究室で、書かれたものを調べたら書けます。しかし、機能の評価は、制度を調べただけでは書くことはできません。その制度が当初の目的を達成しているのか、いないのか。いない場合は、その理由と改善策なども書く必要があるでしょう。
さらに、広くそれが影響を及ぼしている範囲を調べ、他者からどのように評価されているかも調べなければなりません。これは、広い目と労力が必要になります。